Hurly-Burly3 【完】


そんなあたしの疑問は募るばかりだ。

「ゲイバーはゲイがやってるからだろ。」

「意味が分からん!ゲイって何?」

「お前・・・・」

慶詩が呆れた顔でため息を吐いた。

ユウヤとナル君は入らなかったし!!

ユウヤとナル君は先陣切ってメインの巨大迷路

を主催する会場に向かった。

「ヒヨリン、こっちこっち早く。」

ナル君にグインと引っ張られて手を再度

繋がれてオドオドする。

「ナル君、最近強引だわ。」

「ヒヨリン鈍いから。」

そんなはっきりと言わなくてもいいではないか!!

ついにやってきた巨大迷路の入口に立つと結構人が

多いような気がした。

順番に入ってるらしいけど、順番待たなきゃいけない

みたいで並んだ。

そして、数分後で順番は回ってきた。

ナル君を先頭にあたしその後ろにユウヤ、慶詩、伊織君

と続いていくわけでナル君が勇敢に前を進んでいく。

「うひょっ」

ドツボに嵌りました。

さっきからナル君は順調なのにあたしが進むたび

仕掛けに躓く始末だ。

今は、足に何かが引っかかって顔面からナル君の

背中にタックルした。

「いだっ・・・い」

「お前さっきからその調子だよな。」

「ヒヨリン大丈夫か?俺、ちゃんと確認

してんだけどな。」

「俺の心臓が縮みそうだ。」

「気楽にやってくもんだろ~」

そりゃ、引っかかりたくて引っかかってるわけで

ないのよさ!!

「だ、誰かがあたしを陥れようとしている!」

どこかにスパイが隠れてるわ!

あたしの失敗を見て笑ってやがるんだ。

何て、無様な姿を見られちゃったんだ。

ここからは挽回のチャンスを探らなきゃだわ。