油断しすぎていたわ。
でも、本当に歩きづらいったらありゃしないぜ。
4人が通るところ人が道を開ける。
つまり、注目の的になっているのが現状だ。
あたしは多分いいところ側近の召使で、
悪く言うなら土産屋で買っちまったんだ
この間抜けなコケシみたいな感じだと思われてるだろう。
次の日には、みんなのファンに八つ裂きのズタボロ
にされるのではないかとビクビクする羽目になるの
ではないだろうかね!!
生徒の大半と先生たちはいつものことだろうと
遠くからあたしたちを遠目に見ているだろう。
学校きっての不良君と学校きっての天才児である
あたしが一緒に居るというのはこの学校の七不思議
になりつつある。
※不良を従える委員長の風格だと周りに思われている。
「つうか、早く食いもん買うぞー。オラッ、とっとと
歩けや。俺様は腹が減ったんだこの野郎。」
「な、何て自己中心的な!!」
それを世の中では自己中と言うんですよ。
「ヒヨリン、何食べたい?」
「うっ、お腹は減りましたからね。
とりあえず、見て回りますか。模擬店は
結構まとまっていたはずでしたから・・」
ほんの数秒目を離した隙に良からぬことを
するフェロモン垂れ流し魔導師が忽然と消えた。
「何、いいじゃねぇーの。可愛い子に連絡先
聞くってのが礼儀ってもんじゃね~の。」
シバキ倒していいだろうか!!
大概にしろと喝を入れてやる。
あたしの正義の鉄拳を喰らうがいい。
「えー」
女の子も満更じゃないということにガックシだ。
伊織君、他校生の女子に絡むとは本領発揮中と
いうわけだな!!
「伊織、行くぞッ!!」
ナル君がぷうと頬を膨らませて怒る。
な、何て可愛い怒り方。
怒ってるのに癒し系だわ!!
きゃわいいきゃわいいこんなに可愛いなんて
ナル君の可愛さは世界を通り越したに違いない。

