Hurly-Burly3 【完】


油断しすぎていたわ。

でも、本当に歩きづらいったらありゃしないぜ。

4人が通るところ人が道を開ける。

つまり、注目の的になっているのが現状だ。

あたしは多分いいところ側近の召使で、

悪く言うなら土産屋で買っちまったんだ

この間抜けなコケシみたいな感じだと思われてるだろう。

次の日には、みんなのファンに八つ裂きのズタボロ

にされるのではないかとビクビクする羽目になるの

ではないだろうかね!!

生徒の大半と先生たちはいつものことだろうと

遠くからあたしたちを遠目に見ているだろう。

学校きっての不良君と学校きっての天才児である

あたしが一緒に居るというのはこの学校の七不思議

になりつつある。

※不良を従える委員長の風格だと周りに思われている。

「つうか、早く食いもん買うぞー。オラッ、とっとと

歩けや。俺様は腹が減ったんだこの野郎。」

「な、何て自己中心的な!!」

それを世の中では自己中と言うんですよ。

「ヒヨリン、何食べたい?」

「うっ、お腹は減りましたからね。

とりあえず、見て回りますか。模擬店は

結構まとまっていたはずでしたから・・」

ほんの数秒目を離した隙に良からぬことを

するフェロモン垂れ流し魔導師が忽然と消えた。

「何、いいじゃねぇーの。可愛い子に連絡先

聞くってのが礼儀ってもんじゃね~の。」

シバキ倒していいだろうか!!

大概にしろと喝を入れてやる。

あたしの正義の鉄拳を喰らうがいい。

「えー」

女の子も満更じゃないということにガックシだ。

伊織君、他校生の女子に絡むとは本領発揮中と

いうわけだな!!

「伊織、行くぞッ!!」

ナル君がぷうと頬を膨らませて怒る。

な、何て可愛い怒り方。

怒ってるのに癒し系だわ!!

きゃわいいきゃわいいこんなに可愛いなんて

ナル君の可愛さは世界を通り越したに違いない。