ナル君と土曜日の午後をお約束したところで、
慶詩とユウヤで看板を組立た。
※日和もトンカチで釘を打ちたかったのが本音です。
その放課後はサユの文句を聞きながら家に帰った。
それから、2日後の金曜日までみんな学校には来なかった。
看板を作り終えたあたしもサユもとくにすることは
なかったけど、クルミちゃんと彩乃ちゃんの手伝い
をしたりで多少残ることはあっても帰りが遅くなる
こともなく金曜日も次の日から文化祭ということで
最終段階の準備に追われいた。
教室の飾りつけをサユと2人でやっていたところで、
世界史の先生に呼び出しを食らって職員室に行くと、
面白そうな本を貸してくれた。
先生はおばちゃん先生でよく会話をするから、
あたしが大の本好きだということを知ってか。
たまに、こうして本を貸してくれるのだ。
先生と世間話に花を咲かせていたところで、
先生も文化祭関連で忙しいということで本
の感想聞かせてねと言ってすぐに廊下へ
出て行ってしまった。
あたしもすぐに職員室を出て廊下を歩いて
教室に戻ろうとしたところいつも放課後に
入る教室を通りかかった。
誰も居ないはずなのに扉が微かに開いてた。
可笑しいなと思って恐る恐る教室に入る。
抜き足差し足忍び足の法則で音を立てずに
教室に入ると窓の近くにある椅子に京君が
スヤスヤと眠ってた。
今日はおひとり様ですかね?
京君が寝てるところを見るのは初めてだった。
こうして見ると、灰色の髪がさらりと靡いて
中性的な美しい顔はあどけなくて長い睫毛が
心底羨ましく思わせる。
ウトウトすることはあっても寝てるところを
見たことがないため緊張が走る。
それにしても寝顔は幼く見えるものだ。
いつもクールな表情を浮かべてる京君も
まだまだ大人にはなりきれてない。
こんなところで寝てたら風邪引いちゃうのでは
ないだろうか!!
何か、掛けるもの探そう。

