あの後、ものの数分もすればあっけなく解放された。
何が何だかよく分かってない。
サユは納得してないみたいで暴れてまだ時間がかかる
から先に戻ってていいよってことになった。
ちゃんと説明をして欲しいが、まだ詳細不明だと言われた。
人の体を散々測っといて何がしたいんだ?
メジャーで採寸されることになるとは・・・
本番衣装なんて着ないはずだよね?
しかも、衣装なんてもう来たから人に計測
されるのは2回目である。
9月頃にも赤ずきんちゃんの衣装作るから
測らせてって言われて連行されたな。
あまり体型変わってないと思うけど、
意味があったんだろうか?
しかし、サユまで採寸されてたしまた
よく分からないことになってる。
トボトボ歩きながら戻ると、
ナル君に詰め寄られた。
「ヒヨリン!!」
「あれ、サユリちゃんは?」
伊織君はサユが近くにいないことを
キョロキョロ見渡していた。
「まだ、時間がかかるみたい。」
「何があったの?」
「それが分かったら苦労しないよね。」
はふっ、もう疲れた。
「お前、よく面倒事に巻き込まれるよなー。」
慶詩、あたしは好きで巻き込まれてるわけじゃない。
全て、不可抗力だ!
「あと、組み立てたら出来上がりだね。」
あたしとサユが居ない間も作業はスムーズに
進んだらしくて乾かして後は組み立てるだけになった。
「そういえば、文化祭当日は来るの?」
「当たり前だろっ!!」
ユウヤが目を輝かせている。
「あ、そうなの。」
お祭り好きそうだもんね。
文化祭は出るんだ!!
「ヒヨリン、一緒に回ろう?」
「うん、いいよ、でもあたし予定が詰まってるから
土曜日の午後がいいな。」
土曜の午前はクラスのシフトが入ってて、
日曜日は田中と元々お約束していたからな。

