真っ赤な手は少し不気味だった。
これ取れるかな?
確か、先生がこれは水で取れないから
気を付けなさいとか言ってたな。
ああ、やってしまった。
体育館の横にある水道に着いた。
水道がやけに混んでるし!!
これは時間が掛かりそうだから校舎の
中に入ってトイレで格闘しよう。
しつこい汚れに中性洗剤!
家庭科室に寄って食器用洗剤借りて
ゴシゴシしようじゃないか。
校舎に入るとやっぱりどこも準備で
忙しいのか声がどこからか聞こえる。
パタパタ廊下を走っても今日は大丈夫そう。
家庭科室に向かう最中クルミちゃんと彩乃
ちゃんに遭遇した。
「あれ、ひよっち1人?」
「お決まりのこれですよ。」
手に付いたペンキを見せると、
2人は可哀想な子を見るようにあたしを見た。
「うわード派手にやったね。」
「そういう日もあるよ。」
心なしか彩乃ちゃんの言葉が優しく感じる。
「ということで、急いでるのでまた!」
パタパタ廊下を走って家庭科室へと
急ぐと模擬店クラスの人が準備していた。
「あら、立花さんどうしたの?」
家庭科の先生がひょっこり顔を出した。
「あ、すいません、ペンキで汚しちゃって。
食器洗剤借りてもいいですか?」
「あらま、いいわよ、使って頂戴。」
家庭科の先生にお礼を言って、
足早に洗剤を片手にトイレに駆け込んだ。
「ひえー、取れん!!」
ゴシゴシ擦ること30分の格闘で少し
赤色をほんのり残した。
お風呂入っちゃえば取れるだろうと
思うが、まださっきよりはマシだろう。
よしっ、戻って再開するぞ!

