これで文化祭の準備参加してくれたことになる。
折角だからクラス全員が準備に参加してくれれば
いいなと思っていたからみんなにも何かさせて
やりたかったが、看板作りで作業協力してくれるとは
何か裏があったりしないだろうな?
因みにクルミちゃんと彩乃ちゃんはチラシが
作り終わって今は文化祭委員の活動に駆り出されている。
彩乃ちゃんの付添としてクルミちゃんも行った
らしいが、彩乃ちゃん曰く1人の方が仕事が
早く終わるとか。
「ひょえっ」
どうもこのブルーシートは悪霊が憑りついてるらしい。
ずるりと滑って転んで今度はべちゃっとペンキ
が腕に掛かった。
被害はあたし1人に収まって何よりだ。
「誰かがあたしを陥れようとしてる・・・」
絶対に誰かがあたしを陥れようと、
ブルーシートに細工してたり念じてたり
してるに違いない!!
ブルーシートに精密検査を依頼する!
「あんた意外とドジ踏むわね。」
サユの言葉にめげそうです。
「違うのだよ!!サユこれは誰かが
陰謀を企んであたしの失敗を見てどこかで
笑ってるに違いないんだよ。」
「被害妄想もほどほどにしなさいよ。」
「サユ~」
ツンツンモードなサユちゃんだ。
その割にナル君と仲良く空を完成へと
ペンキを塗り塗りしている。
「はふっ」
ペンキがべったりついた手は不気味だ。
よりによって赤色のペンキだ。
「誰かそこにあるあたしの手ぬぐい取って。」
「何で手ぬぐい!?」
「ユウヤ、手ぬぐいって気分でしょ!!」
「いや、意味分かんねぇから。」
もういいから早う取りたまえ。
「カピカピになっちゃうから急いでおくんなまし!!」
渋々、ユウヤが手ぬぐいを取って肩にかけてくれた。
それから、急いで水道に駆けた。