正月までまだ随分と時間があるわ。
まだ、餅になれません!!
「それで人慣れしてないお嬢ちゃんには
刺激的な展開になったんじゃね~の?」
伊織君面白がってないか!?
「せ、接触事故は不可抗力だ!」
「まだ言ってんのか。」
「中坊のガキじゃねぇんだからそれやめろ。」
この2人は何なのよ!!
「なっ、そ、そんなちゅーを素通り出来るほど
大人の女性にはまだ達してない!」
しかも、ちゅーではなかったと言うではないか。
冷や冷やしちゃったじゃないか。
「お子ちゃまは困ったでしゅね。」
イラッ!!
「ナルちゃんはお前に一番最初に懐いただろ?」
「へっ、うん?」
「アイツもいろいろと複雑な事情を持ってだな。
傷つきやすい子なのよね~。だから、守ってやらねぇ
とってアイツ今時珍しいほどの純粋な子だろ。」
伊織君は馨君と喋ってるナル君を見つめる。
「そんで、アイツも成長して男だったってことだろ。」
慶詩もナル君を優しく見守る。
「それなら、あたしも女の子だったということが証明・・」
凍えるような視線を送らないでもらいたい。
「えっと、そのあたしは・・・」
「別にお前を怒ってるわけじゃねぇっての。
助けてやったんだから感謝されてぇぐれーだな。」
「男の子って難しいということが新たな発見だ!」
「お前な」
友達といってもまだまだ至難の業が続きそうだ。
「おーい、って何でお前らだけ?
ナルは結局どこに行ったんだ!?」
ユウヤはいつも期待を裏切るようなところで
登場してくれるよね。
3トリオが久しぶりに登場だ。
「馨君のところ」
ナル君はあたしではなく馨君ラブなのでは!?
今更だがそこに突っかかりがある。
馨君の呼びかけに飛んで行っちゃったし、
やっぱり男の子って分からない。