Hurly-Burly3 【完】


現実なんて甘くはないもの。

逃避行するなら妄想の世界。

「ヒヨリン、俺のこと好きになってな。」

「なっ、ワワワッ」

でも、これは妄想なんてものになりそうにない。

現実世界はなんて危険なんだ。

いくらあたしが頭良くたって到底解けない。

ナル君に抱きつかれてドキッとすることになるとは!!

鼻血出していた時の方がまだマシだった。

「おうおう、こんなところに居たかよ。」

い、伊織君!!

厄介な人物に遭遇してしまうなんてついてない。

「ナル」

馨君が呼ぶ声にナル君が勢いよく飛んで行った。

「それでどうだったんだよ?」

「ウチのナルちゃんのハート射止めるとは

油断ならねぇな。」

そんなことはしてないぞ!

「あ、あ、あの怒ってる?」

伊織君と慶詩が振り返って来る。

「はぁ?何言ってんだおめぇはよ。」

だ、だってね。

さっきは殺気丸出しだったじゃないですかね。

「どこから見てたんだ!?」

「最後らへん?」

「▲○×★□◇▽●!?」

アワワッ、油断ならねぇのはお前たちの方だ!

「ヒッィィィ―-――!!恐ろしいスパイが

ここに居たとはあたし地球に未練があるわ。

宇宙へは行けません。どうか、どうか、お許しを」

「お前の頭が恐ろしいわ。」

むひっ、伊織君に頬を抓られた。

何故、あたしの頬をみんな抓るんだ!?

そんなに弾力しているとは思えん。

「お嬢ちゃん、お餅にでもしてやろうか?」

「ひゅみまへんへひは」

伊織君魔術にかかるところだったわ!

そんなことになった日には世にも恐ろしい。

危険だ、いや餅になったら正月の鏡餅まで

待ってて貰いたい。