Hurly-Burly3 【完】


あたしなんて好きになってもいいところナシだぞ。

空振り三振した時のがっかりさと同等の女だぞ。

何かの間違いだ!

ナル君の気持ちは一時の気の迷いだ。

自分で言って虚しいことこの上ないが、

ナル君のためよ!

あたしの心はどうとでもなればいいさね。

「そんなの気にしない。俺にはちゃんと女の子

として映ってる。」

うっ、ナル君のはちみつ色の瞳から光線が・・・

「まぁ、一応腐っても生物学上は女の子に

分類されるからって違うっ!」

どどど、どうしよう。

あたしが動揺してどうすんだよ。

「ヒヨリンと一緒に居るとずっとこの辺が

ドキドキすんだ。」

心臓の方を押えるナル君。

「ナル君、それは何かの間違いってことには・・」

「ヒヨリンは俺に想われるのは嫌?」

そんな瞳で見つめられると胸がきゅんとする。

「・・・嫌なわけない。」

でも、あたしには分からない。

恋する感情っていうのがイマイチ理解に苦しむ。

数学の公式を解くみたいな答えがあるわけじゃなくて、

これは難解であたしにはまだまだ解ける問題じゃない。

難しいから放棄するわけじゃないけど、ナル君の

気持ちが真剣なものだからこそ中途半端なことを

しちゃいけないとも思ってる。

でも、確実にいつもどおりに戻ることなんて出来なく

なってしまうのかもしれない。

思いの丈っていうのかな?

ナル君に好きって言われたの嬉しかったんだけど、

こんなあたし好きになっちゃ駄目だ。

「ナル君、あの」

傷つけたくはないんだよ。

でも、どうすればいいのか。

好きって気持ちが分からない今ナル君に

なんて言ったらいいものか。

次から次へと問題が山積みだ。

お友達になるのでも苦労してるというのに、

ここにきて恋愛の“好き”を言われた。

この問題は考えても見なかった。