what!?
ナル君、何故に失踪事件が起きた。
こ、これは追いかけるべきよね!!
すごい真っ赤だったのですがね?
でも、あたし何をしたんだ?
「あ、あんた呆れるほど問題起こすわね。」
サユがため息を吐く。
「サユ、あたし何がどうなったのか・・・」
「お前、何してくれちゃってんだ?」
慶詩が殺気を出しているような気がする。
「えっ!?」
何故にそんなに殺気出されなきゃならんのだ。
「ウチのナルちゃん逃げちゃったじゃねぇの。」
「伊織君、何故逃げたんだ?」
「気付いてねぇのか?」
「はい?」
伊織君が目を見開く。
「ウチのナルちゃんはあれが多分ファースト
キスだろうな。」
ええっ!?
あたし、まさかのナル君にちゅーしちゃったのか!?
「ぎゃああああ、どうしようっ!?
ナル君にあたしのようなものがとんでもない。
烏滸がましいにも程がある。
接触事故とはいえ、あたしに落ち度が100%あるわ。
懺悔して丸ハゲを覚悟せねば。」
とりあえず、謝らなきゃ。
「接触事故ってお前、女子じゃねぇな。」
慶詩に構ってる場合じゃない。
「な、ナル君探してくる。」
うわー、あたしの馬鹿。
何してんだ!!
ナル君、きっと嫌な思いしたに違いない。
もう近寄って来るなブスと言われるのも
覚悟しておいた方がいいかもしれない。
ナル君、こっちの方に走って行ったよね?
会ったらちゃんと謝ろう。
嫌われても心が折れても自分のせいだから、
時間を戻すわけにも行かないし。
誠意は見せなきゃ、ファーストキス奪ってしまったのだから!