Hurly-Burly3 【完】


み、みんなの視線が痛いのですが。

「な、これは駄目だよっ!!あたしのために

買ってきたんだからそのたこ焼きで我慢するんだ!」

「別に誰も取ろうとしてねぇだろ。」

「じゃ、じゃあ、何故そんなにチキンへの熱い

視線を感じなきゃならんのだ。」

慶詩め、絶対にあたしのフライドチキン狙ってる。

今度は絶対に死守しなきゃだわ。

さっきの鋸のようには行かないわよ。

「あ、そういえば、木材切れた?」

慶詩に指差されたところを見ると、

木材がきちんと線で切れてた。

「やれば出来るじゃないか。」

「当たり前だろうが。」

慶詩に威張られるとは心外だわ。

「これで、あとはどうするの?」

馨君がペットボトルの蓋を開ける。

「まずね、あたしの考えたデザインをその

板とそっちに下書きしてだね。配色も考えて

あるからそれ通りにペンキで塗る。それから、

組み立てて出来上がりだよ。」

ということで、ここからはあたしの作業となります。

箱からフライドチキンを取り出す。

もぐもぐ食べながら赤ずきんちゃんのデザインを

頭から引っ張り出す。

「何か手伝えることはある?」

「えっ、そうだな。ペンキ塗るとき手伝って欲しいかな。

でも、今日中はちょっと厳しいかな。

忙しそうだし、無理して来なくていいからね。

気が向いたときにでも来てくれれば」

「来るよ。明日もここでやるんだよね。

木材もここに運んでやればいいよね?」

「うん?」

馨君がにっこりと微笑む。

「一緒にやってくれるの?」

そう聞くとナル君に飛びつかれた。

「一緒にやってもいい?」

「も、もちろんだ!」

何の風の吹き回しなのか分からないが、

人手が多いことに越したことはない。

それに折角の行事事だ。

体育祭は参加出来なかったのだから文化祭は

何が何でも出そうと思ってた。