心配するなですって?
何様よ!!
「あんたが一番あの子困らせそうじゃない!!」
田中がここにいたらきっとガタガタ震えて、
止めに来るだろうな。
「アイツが放せって言っても放す気はない。」
な、何故かしっくり来るような言い方。
日和が言うだけあって綺麗すぎる顔。
オレンジブラウンの髪がふわりと揺れる。
「大体、何で日和がいいの?」
他にいくらだって居るじゃない。
あんたたち顔はいいし、強いんでしょ?
別に日和じゃなくたっていいじゃない。
「お前が一番分かってるはずだ。」
日和の良さは誰よりも知ってるつもり。
だって、日和はあたしのたった1人の親友。
親友なんてよりも家族って言葉の方がずっと
いいのかもしれない。
「ぎゃああああああああ」
ポーカーフェイスで自転車を走らせてやってくる
日和は声を上げて自転車を爆走させたきた。
「日和?」
「サユ、急いで飛び乗って後ろからテロリスト
に追われてるの戦車に乗ってくれ!!」
「何言ってのよ。」
「いいから、一刻を争うんだ!!」
また、この子は。
「分かったわよ。」
自転車を爆走させる日和の薄い黄色の自転車の
荷台に飛び乗った。
「み、みんな、さらばだ!」
「何がさらばだてめぇ意味が分らねぇんだよ。」
「いいから、さらばだ!」
「はぁ?これどうすんだよ。」
「それは帰ってきたら何とかする。
とりあえず、今はテロリストに追われて
いる身で安全を確保するためにもここを
一時的に離れなきゃならんのだ。」
まったく意味がわからないこと言って。
それでも、最後の最後まで付き合ってあげるわよ。

