まぁ、まだ時間はたくさんあるから焦る必要はない。
「サユはあたしのお喋り相手になってくれれば
いいからそこに居てね。」
1人になったらそれこそ寂しい人だ。
「いいけど、あたしに出来ることがあったら手伝うよ。」
「ふふっ、うん。じゃあ、そうして。」
サユと2人でブルーシートを広げて地面に引いた。
少し、雰囲気が出てきた。
周りにも似たようなことをしている人たちが居た。
あたしたちのように2人でやってるところは殆ど
見当たらないけども。
まずは、木材をメジャーで測って寸法を書く。
鉛筆に捻りタオルで大工さんっぽさを出して見た。
「日和恰好から入るよね。」
「き、基本ではないか!」
「うん、もう好きにしたらいいよ。」
サユは音楽掛けるよと言ってiPodを取りに行った。
それまで、あたしが鼻歌占領してやろう。
今は丁度テンションも上がってきた。
※周りから見るとポーカーフフェイスで、
無言で作業してる人に見えてます。
因みに、鼻歌はどこかの音楽に負けて
周りには聞こえてません。
よしっ、木材に寸法図ったから鋸で
切らなきゃだわ!
随分、時間が掛かったわね。
寸法書いてるだけで3時は過ぎた。
「サユ、少し休憩でもする?」
「あたしはいつでも休憩中なんだけど。」
あ、そうだ!
「う~む、これ切ってからにしようかな。」
鋸を片手に右足を木材に掛けて考えた。
※周りには大丈夫かってビクビクされてます。
「日和ちゃんっ!?」
えっ?
今、何か声聞こえた?
幻聴かしら?
えっと思って鋸を背中に担いで後ろを振り返った。
その瞬間、馨君を初めとする7人が顔面蒼白で
あたしを見ていた。

