体育祭が終わった後に中間が早くもやって来て、

それも台風のように過ぎ去った。

結果が出るのは早くて朝から生徒が掲示板を

見にザワザワと集まって来ていた。

「日和、今回は2点下がってるけど?」

「しくじったわ。」

※これでも内心ショックを受けています

「また、立花さん驚異のトップだ。」

「頭どうなってんだよ。」

「しかも、真顔で見てるぞ。」

ヒソヒソ声が全然ヒソヒソ声じゃない。

「今回は数学で2点引かれた。」

「日和にしては珍しいよね。」

「習ってない解き方したのが原因だ。」

ちょっと、難しい公式使ったから三角で2点引かれた。

答えは合ってるから罰じゃないよと数学の先生に

言われたから抗議に言っても抗議のしようがなかった。

「それにしたって、何でまたちぃ君の名前があたしの

下に書かれているんだ!?」

マグレだと思ったのに!!

前回のは絶対に何かの奇跡だと思ったのに。

「頭はいいんじゃないの?」

納得がいかないんですけども。

だって、勉強してる雰囲気なんて今回全然見てない。

※日和も全然勉強はしてません。

「日和、午後からの授業は文化祭の準備で潰れるのよね?」

「うん、今日は看板作る予定だよ。」

サユと廊下を歩きながら文化祭の準備話に花を咲かせていた。

10月もあっという間でもうすぐで11月に入る。

文化祭の準備で忙しくなりつつある今日この頃。

中間が何故こんな時期にあったのか不明だが、

あたしには支障がちっともなくて日常と何ら

変わらない生活をしていた。

文化祭の準備が少し自粛だった中間の期間が

終わり、今日からまた文化祭準備をしていいことに

なっていて、授業は午前中で終わり午後から文化祭

の準備をしていいことになっている。

あたしのクラスは掛け持ちしている子が多いため、

帰宅部であるあたしとサユとクルミちゃんと彩乃ちゃん

ぐらいしか準備する人数は居ない。