1人の男が慶詩目掛けてバットを大振りするところを

完全に隙が出来てる脇腹に蹴りを入れる。

今日は機嫌が少し悪い。

だから、手加減出来そうにない。

「お前らどこからの回しもんだ?」

慶詩の言葉にビクつくところを見ると

大した相手ではなさそうだ。

「お前らに言うわけないだろ。」

慶詩にバッドを振りおろそうとするのが

3人で一人は今俺の蹴りで倒れて戦闘不能。

俺の前に1人気が弱そうなのがバットを振りまわしてる。

「そんじゃ、無理やり吐かせるまでだぞ。」

「な、ナメんなよ!!」

3人で一気に攻撃を仕掛けてきた。

「慶詩」

「おう、京そっちの2人は任せたぞー。」

慶詩に3人で勝てるわけがない。

3人力を合わせたところで何の意味もない。

鉄パイプを器用に操って秒殺で仕留めた。

慶詩の方が機嫌悪そうだ。

「東のヤツじゃなさそうだな。」

地面にひれ伏す男の髪を持ち上げて

慶詩が顔を確認するとすぐに地面に叩きつけた。

「お前らに指示させたヤツの名前吐けよ。」

「・・・言うわけ・・ないだ・・ろ」

口から出る血を舐めて男が不気味に笑った。

「お前は何か知ってるか?」

気弱な男は殴る前から降参して地面に顔

を押し付けて懇願していた。

「京、お前オーラでひれ伏せるなんて今日は

絶好調じゃねぇか?」

慶詩はクツクツと喉を鳴らして笑う。

「・・・煩い」

「ひっ」

何でこんな弱そうなヤツが襲いかかってきたんだ?

「お、俺らは王令会の人に頼まれただけ・・だ・」

王令会か。

それはまた面倒なところからの刺客だな。

「ほう。その名は久々に聞いたな。」

慶詩はニヒルな笑みで口元を上げると、

じゃあなと言うや否や3人の男を蹴飛ばした。