映画が始まるまでクルミちゃんのポップコーン
を使っての一発芸が披露されたがそこは割愛させてもらう。
クルミちゃんはテンションが上がるとどんな無茶ぶりにも
トライしてくれる心優しき人だってことが分かった。
そして、待ちに待った映画の時間になって5人で
仲良く入って映画を見た。
女の子の友達をこんなに持てたのは夢だと言っても
良いぐらいで、今まで男女ともに友達が数えるぐらい
しか居なかったから嬉しさでいっぱいだ。
不良メンバーズとはまた違う雰囲気で楽しい。
あたしは馬鹿だったと思う。
友達ってこんなに良いものだったのに何故
避けて来たのか本当に勿体ないことをしてきた。
「あー、もう超面白かった。ひよっちって良い
センス持ってるよ~。ウチあんまりこういうの
見なかったけど、超ハマった!!次行く時もウチ
着いて行くからっ!!」
クルミちゃんに気に入ってもらえたようで良かった。
「日和ちゃんが増々よく分からなくなってきた。
いつも変な本読んでるよね?」
彩乃ちゃん、そんなところまで見てくれてたのね!!
そして、変な本じゃない。
とっても、趣のある本ではないか!!
「本当よ!!分厚い辞典見てる時ほどこの子の脳みそ
大丈夫かしらと思うぐらいだもの。」
さ、サユ。
そんなこと思ってたのか。
「・・・・同感」
藍ちゃんまで言うか!?
「な、何かあたしへの扱いが雑になってないか!?」
ちょっと、悲しいわ。
「これから、どうする?」
「ウチ、買い物行きたーい。」
「いいけど、藍は大丈夫?」
「・・・・行く」
盛り上がってきたようだ。
こんな何もない日にだからこそ余計楽しい。
友達と休日にこんなわいわいと過ごせる日が
来るとは本当に信じられない。
数か月前のあたしだったら想像もしてなかった
だろうと思う。
改めて、みんなには友達になってくれてありがとうと
感謝をしたくなった。