「キャー、この子も可愛いんですけど!!」
クルミちゃんに襲われそうになった藍ちゃんは
テーブルの端っこに移動して難を逃れた。
「クルミ、困ってるからその辺にしなさい。」
彩乃ちゃんの言葉にはーいといいながら
ニコニコ笑うクルミちゃんは今日も凄まじい
テンションの持ち主だった。
「藍ちゃん、こっちに避難しに来る?」
そう問いかけるとコクリと頷き、
あたしの隣にやってきた。
急に無口になった藍ちゃんは多分人見知り中だ。
藍ちゃんに2人をこの席に招待してもいいかと
聞けばいいよと小さな声で呟いた。
藍ちゃんはなんて可愛い仕草をするんだ。
いつものクールな藍ちゃんとはまた違って
お守りせねばという使命を感じた。
混雑する時間帯で席が空いてなかったから
助かったという彩乃ちゃんはクルミは静かに
させるからと言って笑っていた。
どうやら、クルミちゃんと彩乃ちゃんの
力関係は彩乃ちゃんに権限があるらしい。
クルミちゃんは良い子なんだけどね。
「クルミ、藍と仲良くなるにはまだまだよ。」
あたしだってまだ頑張ってるんだからと
いうサユにクルミちゃんは食い気味に
話を聞いていた。
「あいっちって呼んでもいいですか!?」
クルミちゃんの満面の笑みの問いかけに藍ちゃん
は控えめに頷いた。
「ウチ、クルミです。ひよっちとさゆっちとは
同級生で友達なの超仲良いよ!!あやっちは
ウチの幼馴染で」
「ごめんね、この子煩くて黙らせるから。
あたしは彩乃で、日和ちゃんと紗友梨の
クラスメイトで仲良くしてもらってるの。」
今更だが、彩乃ちゃんが常識人だったとは・・・
「・・・あ・・いです」
困った顔を浮かべる藍ちゃん。
これは手を差し伸べねば王子の出番よね!!

