Hurly-Burly3 【完】


こんなあたしで良ければカッコイイヒーロー

役なんかになれなくたっていつでもどこでも

駆け付けてやります。

「日和って頭良いはずなのに結構無茶苦茶

なことするんだから。」

「そこはご愛嬌ってことで勘弁して下さい。」

「でも、あんたなら出来ちゃうんじゃないの?」

サユに宣言することであたしのソウルも高鳴る

というものだ。

「あっ、時間が押してるわ。」

「そうねっ、藍を待たせると不機嫌になりそう。」

サユと一緒に家から出て待ち合わせのファミレス

へ急いで行くことにした。

因みにジョセフィーヌは今日お留守番だ。

「待った?」

サユの問いかけに首を横に振ってクスリと笑う

藍ちゃんはいつ見てもクールビューティな女の子だ。

お茶を飲みながら本を読んで待っていたのか、

机にはしおりと本があってグラスのお茶が半分ほど減ってた。

「いやいや、待ちましたよね?すまんです。

藍ちゃんを待たせるとは何とお詫びをすれば・・」

「いいって・・・とりあえず、座れば?」

藍ちゃんは何と言う心の優しいお方なのかしら!

「藍ちゃんの優しさは100億円レベルですね。」

「日和、ちょっと詰めてよ。」

藍ちゃんの向かいの席にサユと2人で腰を掛ける。

ソファー席でサユに手で押し込められた。

「藍、久しぶりよね。夏休みに結構会ったのに、

学校入ってから全然会えてなかったから良かった。」

藍ちゃんはしおりを本に挟んでから鞄に仕舞うと、

「そういえば。」

クールビューティ対ツンデレ女王様の対談が!!

夢の対談ですよ!!

皆さん、お菓子の用意は出来ましたか?

録画してお部屋でゆっくり見ましょう。

「日和、何頼む?」

「やだな、サユちゃんあたしは妄想などしてないよ。」

「自分で白状するんだ?」

このメンツだとあたしが明らかに場違いな気がする。

さっきから視線を感じるもの。

あたしにではないですよ。もちろん、2人の!!

そして、藍ちゃん冷たいよ。

今、ハートにヒビが入ったよ。

クールな顔してハードだわ。