結局、兄ちゃんがグダグダ煩いから4人で
川の字になって寝た。
念のため、兄ちゃんが修平君やサユに迷惑
を掛けないようにあたしが隣で寝た。
サユが反対側の隣でサユの隣に修平君で、
あたしと兄ちゃんの間にはジョセフィーヌが居る。
ダーリンのおかげで兄ちゃんと多少の距離が出来た。
「ひーちゃんは確か寝相悪かったよな~」
懐かしいなという兄ちゃん。
そういえば、まだ兄ちゃんが居た頃はよく
兄ちゃんとお兄ちゃんの真ん中で寝てた!
「それは確かに。」
サユまで酷くないか!
修平君までがコクリと頷く。
「寝相ってどうやったら大人しくなるんだろうか!!」
ダーリンのように耐えられる人じゃないとあたしと
寝むることは出来ないだろう。
「それでよく・・・・ZZZ」
言い欠けで寝落ちですか。
兄ちゃん、寝顔は害がない。
ふへーとため息を吐きだすとサユが笑った。
「たまにはこういうのもいいね。」
「うん、お2人には頭が上がりませんよ。
兄ちゃんに付き合ってくれてありがとう。」
悪く思わないで上げて欲しい。
ただ、兄ちゃん極度の寂しがり屋だからさ。
父さんも寂しがり屋だったけど、兄ちゃんも
十分その遺伝を受け継いでいる。
「いいわよ別に。」
「・・・たまにならね。」
ツンデレ姉弟最高!!
もう、可愛いですよ。
今日は一日いろんなことがあったな。
体育祭はちゃんと楽しめた気がするし、
落ち葉で隠れみの術したりって・・・
あのイケメン珍獣は一体何だったんだろう?
彼は何がしたかったのか不明だ。
でも、確かにあれはあたしの妄想なんかじゃなく、
本当にあったことだろう。
その証拠に腕には軽度の蕁麻疹の症状がある。
赤くなったそれを見てから眠りについた。

