Hurly-Burly3 【完】


オロオロするあたしにサユは馬鹿馬鹿と

散々言いまくって涙を引っ込めて手を握る。

「工藤先生のところに行くわよ。」

あたしの腕に微かに見える蕁麻疹の兆候。

さっきのだろうと思う。

人にあんな密着されたのはどうも不快だった。

やっぱり、あれは夢なんかじゃなかった。

「サユリちゃん、どうしたの?」

馨君があたしの腕を見て目を見開く。

「あ、あた、あたしまだ芋を頂いてないっ。」

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!!」

「そうだね、日和ちゃんを早く病院に連れて

行った方が良さそうだ。」

いや、もう何度もこうなるからあたしが

一番落ち着いて居ると思う。

「どうしたんだ?」

「ヒヨリンとサユリンが喧嘩か!?」

「みんなで止めなきゃだろ。」

不良メンバーズの焦り具合は半端なかった。

「日和、芋は1個貰っときゃいいでしょう。

自転車取りに行ってくるからここで待ってなさい。

あんたは絶対に安静よ。」

颯爽と走って行くサユにオロオロした。

「サユが暴走しそうなんだが・・・」

「日和ちゃん、いつから我慢してた?」

馨君はこういうのってどうしたらいいんだと

言いながらあたしの様子を伺う。

「大丈夫、馨君落ち着こう。

予備の薬は家にあるけど、サユが心配して

発狂したら困るから係りつけの診療所行ってくる。」

馨君と立場が逆転した。

いつもは馨君が落ち着こうって言うのに、

あたしが今回は言っちゃった。

「痛いの我慢してたの?」

ナル君が何したらいいんだと悩む。

「ううん、本当にあたしですら気付かなかった。

サユはあたしをよく見ているね。とても愛を感じるね!!」

「今、おふざけしてる場合かよ。」

慶詩のツッコミは言葉だけだった。

ユウヤがワタワタ慌てて芋は俺が剥いてやるからなと

言ってとびっきり大きい芋を不器用な手で剥き始めた。