「はいよ、旦那このお芋ちゃんは鮮度が命よ!!」
ちぃー君はボケーっとしながら芋を手にとって、
パクリと口の中に入れた。
「美味い。」
ボソッと呟くちぃー君にうむうむと頷いた。
「因みにここで豆知識を披露しようと思う。
お芋ちゃんには食物繊維という成分が入っている。
この食物繊維がお腹の調子を良くするとも言われる。
だから、お芋を食べるとお通じが良くなると」
「ばっきゃろう、んなもん今言うな!!」
慶詩に叩かれた。
この暴力ライオンめ!!
「日和っ!!」
お芋ちゃんを口に入れようとしたら急にサユが
叫び声に近い声であたしを呼んだ。
お芋ちゃんを危うく地面に落下させる寸前で、
キャッチした。
「どうしたのさーちゃん?」
お芋に障害物でも付いていたのかしら?
「ねぇ、あんた何で?」
いきなり、サユが心底心配そうにあたしを見た。
「サユ一体どうした!?」
お芋ちゃんに棘でも刺さってたか!?
どこの誰だ、サユのお芋ちゃんに棘さしたのは!!
「何で言わなかったのよ!!」
腕まくりした腕を思いっきり捲り上げられた。
「な、何をする!?」
サユちゃん、あたしに力拳があるか知りたいのね!!
そんなあたしたちのやり取りに不良メンバーズも
おじちゃんもビックリしてオロオロしながら見守る。
「いつから我慢してたの?」
あたしですら気付いてなかった。
サユはとことんあたしをよく見ているとしか言いようがなかった。
「痛くなかった、全然気付いてなか」
サユにぎゅっと抱きつかれてお芋ちゃんを
地面にボトッと落とした。
まだ、一口も食べてないお芋ちゃんが
無残にも砂まみれになる。
サユが泣きそうな顔であたしを見る。

