Hurly-Burly3 【完】


「はいよ、旦那このお芋ちゃんは鮮度が命よ!!」

ちぃー君はボケーっとしながら芋を手にとって、

パクリと口の中に入れた。

「美味い。」

ボソッと呟くちぃー君にうむうむと頷いた。

「因みにここで豆知識を披露しようと思う。

お芋ちゃんには食物繊維という成分が入っている。

この食物繊維がお腹の調子を良くするとも言われる。

だから、お芋を食べるとお通じが良くなると」

「ばっきゃろう、んなもん今言うな!!」

慶詩に叩かれた。

この暴力ライオンめ!!

「日和っ!!」

お芋ちゃんを口に入れようとしたら急にサユが

叫び声に近い声であたしを呼んだ。

お芋ちゃんを危うく地面に落下させる寸前で、

キャッチした。

「どうしたのさーちゃん?」

お芋に障害物でも付いていたのかしら?

「ねぇ、あんた何で?」

いきなり、サユが心底心配そうにあたしを見た。

「サユ一体どうした!?」

お芋ちゃんに棘でも刺さってたか!?

どこの誰だ、サユのお芋ちゃんに棘さしたのは!!

「何で言わなかったのよ!!」

腕まくりした腕を思いっきり捲り上げられた。

「な、何をする!?」

サユちゃん、あたしに力拳があるか知りたいのね!!

そんなあたしたちのやり取りに不良メンバーズも

おじちゃんもビックリしてオロオロしながら見守る。

「いつから我慢してたの?」

あたしですら気付いてなかった。

サユはとことんあたしをよく見ているとしか言いようがなかった。

「痛くなかった、全然気付いてなか」

サユにぎゅっと抱きつかれてお芋ちゃんを

地面にボトッと落とした。

まだ、一口も食べてないお芋ちゃんが

無残にも砂まみれになる。

サユが泣きそうな顔であたしを見る。