あんなところで寝ているような子なんだろう。
頭は俺よりもずっといいはずなのに、たまに
ひーちゃんの行動には度肝を抜かされる。
「そういや、ヒヨリンの活躍見たか!?」
「見た見た!俺、あの段ボールのレースが
衝撃的だった。」
「最後のリレーもすげぇ早かったけど、
ムカデもぶっちぎりの1位でよ。」
「ヒヨリンって何が出来ねぇんだ?」
ひーちゃんの生態が未だ解明されてねぇと
言っている。
「もっくん、ヒヨリンに会って来たんだろ?」
「落ち葉の下で寝てた。」
あれは衝撃的だった。
誰か居るから転がった死体か何かで、
誰かが始末し忘れたヤツかと思ったら、
ひーちゃんが気持ちよさそうに寝てた。
「ええっ!?冬眠でも始める気なのかな?」
「まさかの冬眠支度か!!」
「ヒヨリン、ついに新たな遊びを見つけたのか!?」
「そりゃ、違うだろ。ヒヨリンが冬眠って冬は全く
出番来なくなっちまうだろ。」
「だよな!!ヒヨリン主役なのに地味役になったら
破壊的な話になっちまうよな。」
ははははっと笑うこいつ等は多分ひーちゃんが
相当好きなんだろうと思う。
それは、女の子としてではなくもちろん友達として。
「しかし、落ち葉の下って風邪またひいてなきゃ
いいけどな、この間熱出ただろ?」
「そうだよな、お見舞い行きたかったけど、
馨さんに止まられて行けなかったよな。」
いつの間にかひーちゃんの存在が大きくなっている。
あんなに小さい体で元気なひーちゃんが、
俺たちみたいなヤツとつるんでていいのか
と美男が前に言ってたような気がする。
美男はひーちゃんと結構遊んでる方で、
仲が良いから心配してるんだと思う。
もしも、ひーちゃんにこの真っ赤な血で
染まる左手を見せたらひーちゃんはどう思うんだろうか?
変わらずにまたオセロしてくれるとは限らない。

