中庭はやっぱり居心地がいい。
「何か、平和だね。」
体育祭は順調にプログラムが進んでいる。
「平和が一番でしょ!!」
クルミちゃんがにんまりとピースする。
「これが終わったら中間ですけどね。」
ひと波乱ありそうだわ。とくにクルミちゃん。
数学の授業で寝てるから困るのよ。
「うっ、ひよっちそれ聞きたくなかった!」
「そういえば、そうよね。」
真っ青な顔をするクルミちゃん。
そんなに勉強が嫌いなのか!?
あたしは特別困ったことはない。
「ひよっち、助けてぇー!!」
文化祭前に一勝負ありそうです。
「授業後に復習をしたらどうです?」
クルミちゃんが首を横に振った。
「そんなのしないよ。」
お勉強が苦手とはあたしには縁がない話だし、
クルミちゃんを理解しがたい。
「そういえば、黒宮君たち結局来なかったんだね?」
クルミちゃんは箸を仕舞いながらポツリ呟いた。
何かとあの7人は有名人だ。
あたしにはあまり彼らの有名さが分からない。
噂自体を好まないからかもしれない。
サユがあたしの方を見る。
「最近、あんまり来てないし・・・また
何か起こらなきゃいいけどねー。」
入学式の時に起こったあの事件は未だに
恐れられているようだ。クラスでも近寄る
人が本当に居ないのだからある意味一目置かれている
というヤツなのだろう。
「お手洗いに行って参ります!」
少し飲み物を飲み過ぎたらしい。
「あたしも行く。」
「いってらっさいッ」
クルミちゃんと彩乃ちゃんを残して校舎に入って、
サユと女子トイレへ向かった。
お昼時間ということもあるせいか校舎には疎らな
生徒がいて行きかう。

