Hurly-Burly3 【完】


慶詩さんがクツクツと喉を鳴らして笑った。

ユウヤさんもゲラゲラ笑い転げてる。

「ひよこのお嬢ちゃん絶賛モテ期じゃねぇ~の。」

「そりゃ、モテねぇわけがねぇな。」

伊織さんと慶詩さんが笑う中、

穏やかに笑ってないナル君。

「笑いごとじゃねぇよ!!ヒヨリンが見知らぬ

男に掻っ攫われてんだぞ。」

「ナルちゃん、相変わらずひよこのお嬢ちゃんに

ハート射抜かれすぎじゃねぇ~か」

うんとナル君の肩を抱く伊織さんは男から

見ても色気の放出量が半端なかった。

「日和ちゃんの最大の防御策ってサユリちゃんだね。」

目を細めて笑う馨さんの方をナル君も見る。

「あっ」

校庭の方を見るとサユリンがヒヨリンを引っ張って

盾を作るようにクラスの連中に指示していた。

「サユリンカッコイイっす。」

惚れ惚れするような姐さんだ。

「ヒヨリンが楽しんでるようだし、

ナル気にすんなよ。」

ユウヤさんがナル君の肩を持つ。

「さっきのキャタピラなんか見たか?

アイツの天職なんじゃねぇかと関心

しちまいそうだったもんな。」

慶詩さんの言葉にユウヤさんがまた

もやツボに入ったのか断末魔のような

笑い声が響いた。

「美男、それで忍び込んだヤツの顔

撮っとけよ。」

「はいっ、始末つけたら連絡します。」

7人が体育祭に出ない理由は大概副校長から

出るなと言われていることや、こういう裏方

の作業で忙しいからだ。

こういう行事に限って忍び込んで事件起こそうと

するヤツが居る。

そんな時に呑気に体育祭やってるわけには

行かないだろってのが理由らしい。

俺らのトップが狙われかねないというのも

大概の理由の1つでドーナッツ食べてる黒宮さん

がこの通りいつものようにしてるだけで何となく

安心することが出来た。