Hurly-Burly3 【完】


ヒヨリンは2人の先輩に板挟みになってた。

どうやら、2人の先輩から頼まれたらしい。

「アイツ、誰?」

その低い声は普段じゃ聞くことのできない

暴走前のナル君だった。

「確か、2年の先輩じゃなかったっすか?」

ヒヨリンは誰にでも分け隔てなく接している。

それは周りもよく分かってるからこそ人に

好意を持たれるらしく、委員長ということも

あってか先生からの信頼も厚いため周りが

ヒヨリンをほっとかない。

あの先輩も確かヒヨリンに好意を持ってる

ようなことを噂で聞いたことあったな。

「ヒヨリンを掻っ攫った野郎ぶっ殺すっ!!」

物騒なことを言うナル君を抑え込む馨さんには

毎度尊敬する。

「まぁ、青春していいじゃねぇ~の。」

伊織さんはカラカラと笑っていた。

他にブラックオーラを放つ人が、

もう1人居るのは気のせいだろうか?

「美男、アイツにリレーで勝って来い。」

ボソッと黒宮さんが言う。

ヒヨリンは多分自分では気づいてない内に

この人たちに大事に想われてるのかもしれない。

その想いはどうであれこの人たちが女を傍に

置いておくことは今までになかった。

伊織さんはよく遊びに行ってるらしいけど、

他はあまり聞いたことないし、何よりも京

さんが女の子と話しているのは見たことも

なかったからヒヨリンはある意味最強だと思う。

あまり笑うこともない京さんの簡単に笑わせる

のだからどんなことをしてるのか。

ただ、単純にヒヨリンの空気が人を和ませてる

気がすると思う。

その名の通り、春の小春日和みたいな女の子。

「はいっす、ヒヨリンガード部隊を向わせるっすか?」

「お前ら何考えてんだよ。」

真面目に聞いたところを慶詩さんに小突かれた。

「百瀬情報では身長の低い女の子だったそうです。」

もっくんはケータイを読み上げる。