ヒヨリンは2人の先輩に板挟みになってた。
どうやら、2人の先輩から頼まれたらしい。
「アイツ、誰?」
その低い声は普段じゃ聞くことのできない
暴走前のナル君だった。
「確か、2年の先輩じゃなかったっすか?」
ヒヨリンは誰にでも分け隔てなく接している。
それは周りもよく分かってるからこそ人に
好意を持たれるらしく、委員長ということも
あってか先生からの信頼も厚いため周りが
ヒヨリンをほっとかない。
あの先輩も確かヒヨリンに好意を持ってる
ようなことを噂で聞いたことあったな。
「ヒヨリンを掻っ攫った野郎ぶっ殺すっ!!」
物騒なことを言うナル君を抑え込む馨さんには
毎度尊敬する。
「まぁ、青春していいじゃねぇ~の。」
伊織さんはカラカラと笑っていた。
他にブラックオーラを放つ人が、
もう1人居るのは気のせいだろうか?
「美男、アイツにリレーで勝って来い。」
ボソッと黒宮さんが言う。
ヒヨリンは多分自分では気づいてない内に
この人たちに大事に想われてるのかもしれない。
その想いはどうであれこの人たちが女を傍に
置いておくことは今までになかった。
伊織さんはよく遊びに行ってるらしいけど、
他はあまり聞いたことないし、何よりも京
さんが女の子と話しているのは見たことも
なかったからヒヨリンはある意味最強だと思う。
あまり笑うこともない京さんの簡単に笑わせる
のだからどんなことをしてるのか。
ただ、単純にヒヨリンの空気が人を和ませてる
気がすると思う。
その名の通り、春の小春日和みたいな女の子。
「はいっす、ヒヨリンガード部隊を向わせるっすか?」
「お前ら何考えてんだよ。」
真面目に聞いたところを慶詩さんに小突かれた。
「百瀬情報では身長の低い女の子だったそうです。」
もっくんはケータイを読み上げる。

