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said:美男
体育祭は晴れて良い日になった。
この日のために何かと練習をしていた俺としては
活躍を見せたいところだ。
「美男、慶詩さんから呼ばれた。」
もっくん、棒倒しで大活躍だったよな。
その長身が羨ましいぜ。
「もっくんも行こうぜ。」
もっくんの肩を抱いて呼び出された屋上へと
急いで向かった。
「悪いな、野暮用があるわけじゃねぇから
心配すんなよ。」
慶詩さんの手からデジカメを受け取る。
「大丈夫っすよ、ヒヨリンの勇姿はデジカメで
責任持って撮って来るんで!」
「いや、違うだろうがう。」
7人ともここに居るってことは体育祭に
出れるってことに!?
「期待すんな、俺らは出るつもりはねぇからな。」
ユウヤさんがしんみりしながら校庭を見下ろす。
本当に一番楽しみにしていたはずなのに。
「もっくん、それで怪しいヤツ居たら校舎裏に
引きずりこみゃいいからね~」
伊織さんはずっとケータイを弄ったままだった。
黒宮さんは仰向けになって眠っていた。
ふとザワザワした校庭の方が気になった。
何だ、この異常じゃない歓声は?
それが気になったのかひょこっと校庭に
顔を出すこの場に居る面々。
「あれ、ひーちゃん」
もっくんの唖然とした声に従って、
ヒヨリンを探して見ると先輩らしき
男に引きずられていた。
「借り物競争っすね。」
チラリと横を見るとナル君が鬼の形相で
その光景を見ていた。

