Hurly-Burly3 【完】




***



said:美男




体育祭は晴れて良い日になった。

この日のために何かと練習をしていた俺としては

活躍を見せたいところだ。

「美男、慶詩さんから呼ばれた。」

もっくん、棒倒しで大活躍だったよな。

その長身が羨ましいぜ。

「もっくんも行こうぜ。」

もっくんの肩を抱いて呼び出された屋上へと

急いで向かった。

「悪いな、野暮用があるわけじゃねぇから

心配すんなよ。」

慶詩さんの手からデジカメを受け取る。

「大丈夫っすよ、ヒヨリンの勇姿はデジカメで

責任持って撮って来るんで!」

「いや、違うだろうがう。」

7人ともここに居るってことは体育祭に

出れるってことに!?

「期待すんな、俺らは出るつもりはねぇからな。」

ユウヤさんがしんみりしながら校庭を見下ろす。

本当に一番楽しみにしていたはずなのに。

「もっくん、それで怪しいヤツ居たら校舎裏に

引きずりこみゃいいからね~」

伊織さんはずっとケータイを弄ったままだった。

黒宮さんは仰向けになって眠っていた。

ふとザワザワした校庭の方が気になった。

何だ、この異常じゃない歓声は?

それが気になったのかひょこっと校庭に

顔を出すこの場に居る面々。

「あれ、ひーちゃん」

もっくんの唖然とした声に従って、

ヒヨリンを探して見ると先輩らしき

男に引きずられていた。

「借り物競争っすね。」

チラリと横を見るとナル君が鬼の形相で

その光景を見ていた。