「土まみれじゃない!!」
えっ、そっち!?
サユのカーディガンの袖で鼻の頭を擦られる。
「さ、さーちゃん、カーディガン汚れちゃう!!」
「洗濯に出すから平気よ。」
サユにグイグイ手を引っ張られる。
「サユ、まだ途中なんだけど?」
「一旦、休みなさい。」
さ、逆らえない。
逆らう理由がまず見つからない。
「ぐもももっ」
ベンチに引きずられるあたしはされるが
ままにサユと仲良く肉まんを半分子しながら
休憩に入った。マコ君とみんなが喋っている。
「マコ君はみんなのお仲間なのだろうか?」
「まぁ、敵ではないでしょう。」
ホットのジャスミンティーを買ってきてくれた
サユはやっぱりあたしの好みを分かってる。
普通ならオレンジジュースを買ってきてくれる
だろうけど、今は丁度温かいものを飲みたかった。
「サユちゃん、寂しくない?」
「日和が居るんだから寂しいわけないでしょ。」
アイラブサユちゃん。
「その顔やめなさい。」
「はーい。」
それにしても、マコ君は好青年に見える。
髪も黒で普通の男子高生だから不良のように
見えるわけがない。
中学の時から一緒だったとはいえ、知らないこと
の1つや2つはあるのかもしれない。
「日和、ピザまんも買ってあるんだけど食べる?」
「食べるっー!!」
サユがコンビニの袋の中からピザまんを取り出す。
「あんた、風邪ひいても食欲あるからすごいよね。」
「腹が減っては戦が出来ぬだからねっ。」
はいはいって言って半分子に分けてくれて、
トマトソースの匂いがする生地をパクリと
口に放り込むと口いっぱいにピザ味がやってきた。
肉まんもいいけど、ピザまんもこれは美味しい。
今時のコンビニはとっても商品が豊富なのね。

