ちぃー君、何もなかったように去ろうとする。
「ちょ、ちょっと待ちたまえ!!」
「お前、怖い。」
はい!?
幻聴が聞こえたに違いない。
ちぃー君は言い間違いをしたんだろう。
このか弱きレディーが怖いわけがない。
「今のは聞かなかったことにしよう。」
「いや、なかったことにすんなよ!!」
やっと、慶詩のツッコミが入って安堵したのも
束の間でちぃー君に詰め寄る。
「どこが怖いと言うのだ!?亡霊が見えるのか!?
きっとそれはご先祖様だ。決して、悪霊に憑り
つかれたわけではない!!」
ガクガクちぃー君の肩を揺らす。
ギョッと見開く缶けりをしていた不良メンバーズが
花壇の周りに集まってくる。
「ひーちゃん、黒宮さんが・・」
「ヒヨリンを誰か止めるんだ!!」
「黒宮さんが気絶している。」
その言葉にチラリとちぃー君を見ると、
立ったまま寝てた。
「なっ、ちぃー君こんな状況で寝るなんて
とってもすごい隠し技だわ!!」
「日和ちゃん、そんなわけがないよね。」
馨君、でも目を閉じて・・・・
「だ、誰かがちぃー君をこんなことに
す、スナイパーが狙っている。みんな
急いで隠れるんだ!!」
「お前の怪力には底知れぬ何かを感じるぜ。」
いや、怪力使ってないよ慶詩。
「ちぃー、ちぃー」
ナル君がちぃー君の頬をペチっと叩く。
「ひよこのお嬢ちゃん最強説って笑えねぇじゃねぇ~」
「ちぃー、しっかりしろ!」
ユウヤとナル君に引きずられるちぃー君。
木陰でちぃー君を見守る不良メンバーズは
みんな涙を浮かべる。
「アタシナニモシラナイ」
「何、片言言ってんだよ。」
慶詩に激しく叩かれた。

