あの後、気付いたら家のベットで眠ってた。

サユに散々怒られたのは言うまでもない

ことでずっと馬鹿と言われ続けた。

部屋には兄ちゃんがずっと傍に居ると譲らなかった。

風邪移るから来ないでと言ったのに

兄ちゃんはひーちゃんからのプレゼント

なら貰ってあげると馬鹿なこと言ってた。

そういえば、慶詩に負ぶって貰って

近々文句言われる覚悟をしないと。

慶詩のことだから嫌味を言うに違いない。

次の日もまだ熱が下がらなくて学校は

大事を取って休むことにした。

咳は収まってきた代わりに鼻水が止まらない。

兄ちゃんは最後の最後まで仕事行かないと

言って駄々をこねてた。

藤永さんにほぼ半ば連れ去ってもらった。

兄ちゃんは、社会人として駄目な人だ。

サユも学校に来る前に部屋に来て様子を

見に来てくれた。

「今日は絶対に安静よ!!一歩でも外に

出て見なさい。その後は言わなくても

分かるでしょう?」

とてもにこやかに怖いことを言うサユに

コクリと頷いた。

「サユ、いってらっしゃい。」

にっこり力なくふにゃりと笑うと、

くしゃくしゃと頭を撫でられた。

「早く帰って来てあげるから安静に

してるのよ?」

サユはジョセフィーヌに構うことなく

部屋を出て行った。

ああ、やっぱりサユのツンデレ可愛い。

ジョセフィーヌは構って貰えなかった

ことにショックを受けてベットに舞い戻ってきた。

『ハニー、どうだい?』

大概、あたしはいろんな人に心配されている。

「まだ怠いのが残ってますが、昨日よりは

マシになったかと。」

後で、マミーがいつもお世話になっている

診療所に連れて行ってくれることになっている。