Hurly-Burly3 【完】


2つ目の倉庫を探してみるも見つからなかった。

やっぱり、ここじゃねぇのか。

ったく、どこいんだよ。

倉庫のドアを蹴飛ばす。

次の倉庫見たら図書室とか行くか。

んでも、女王が先に行ってるかもしれねぇな。

大体、あのチビ生きてんのか?

ここまで音沙汰ねぇとか可笑しいだろ。

相当ヤバい状況に陥ってるとか。

学校外に出た形跡はねぇんだよな。

鞄は机の上に会ったとか言うし、

下駄箱に靴も残ってるって話だ。

神隠しみてぇで夜の学校では丁度いい

怪談話になっちまいそうだ。

3つ目の倉庫の鍵を開けて電気を付ける。

サッカーボールやら野球ボールやらが

纏まって前の方に置いてある。

ここにも居ねぇのか。

倉庫をそのまま出ようかと思った。

仕方ねぇからユウヤと合流してどこ

探してねぇか聞いてみっかな。

ガタンという音が聞こえて後ろを振り返る。

風かなんかで物音か?

こんなとこで本当の怪談話とか笑えねぇぞ。

「・・・・ッコホ」

明らかにそこに何かが居ると思った。

サッカーボールのカゴを掻き分けて、

コーンを蹴飛ばしてバットを投げて、

奥へと進むと見つけた。

「おいっ、しっかりしろ。」

月明かりが差し込むその姿は誰だって

ヤバそうに見えるほど弱ってた。

頬が真っ赤で苦しそうに息を吸い込む。

目を閉じたまま地面に死体のように

動かなくなったチビが居た。

頬を軽く叩いて見るも意識がねぇのか

微動だにしない。

額に手をやるとだいぶ熱があった。

こりゃ、倒れねぇ方がどうかしてる。