Hurly-Burly3 【完】


ただでさえ、あのチビの考えてることが

分からねぇしよ。

着信を知らせるメロディーが聞こえてポケット

に突っ込んだままにケータイに出る。

『日和ちゃんが帰って来ないんだって?』

情報が早ぇな。

もっくんが言ったんだろうな。

気を利かせたつもりだけど馨に言っちまったか。

「そっちは心配すんな。

こっちは俺とユウヤがいっから。」

『ヒヨリン、まだ見つからないの!?』

ナルの声を聞きながら非常階段から外に出た。

階段を駆け下りながらケータイに向かって喋る。

「今、探してんだろ。

あのチビが行きそうなところとか知ってるか?」

『図書室とか資料室とかパソコン室とか

後は理科室それから体育館とか花壇とか

他はどっかないかな。』

『確かに図書室に本でも返しに行ってる

途中に倒れたのかもしれないしね。』

あのチビは本ばっか見てるからな。

よく飽きもせずに見てられるよな。

俺はああいう活字ばっか並んだもんに

全く興味すら湧かねぇってのによ。

「とりあえず、そこらへん探してみるわ。

人数も結構いる方だから見つかんだろ。

後見つかったら連絡するからこっちのことは

気にすんなよ。」

落ち葉を踏みながら体育倉庫に向かった。

暗闇で視界は悪すぎる。

懐中電灯かなんか持ってくりゃ良かったな。

静寂さがあまりにも不気味だった。

こんなところに居るわけねぇか。

一つ目の倉庫を開けて見るもどれだけ

探しても見つからなかった。

つうか、倉庫の整理終わってるなら

居るわけねぇのか。

そんでも、一応念のため見とくか。

あのチビ、予想外なことばっかりしやがるしな。