それにしたってあのチビは昨日の今日でやらかし
やがったか。
昨日、馨が心配してやってたってのに無茶苦茶
ばっかりしやがって。
「今、東だから着くのは多少時間かかんぞ。」
『悪いな、この学校広すぎんだよ。』
「お前、若干の方向音痴だったよな。」
海龍で暗躍してるお前と蒼大は方向音痴で
も有名だって話だ。
「行けるのは10人前後だぞ。」
『それでも助かる。』
あのチビの中学時代の友達とかで
お前も大変だったんだろうな。
横山からの電話が終わってからユウヤの
隣に座ってるもっくんに話しかけた。
「もっくん、悪いんだけどよここから先任せていいか?」
体格のいいもっくんに任せるのが適任だろうな。
「どうかしましたか?」
ユウヤからの視線で体に穴が開きそうだ。
「あのチビがどうも帰ってねぇらしんだとよ。
どっかでぶっ倒れてるって話でよ。行って
やんだよ。」
しょうがねぇだろ。
アイツ、強情な癖に自分の限界すら分かってねぇ
間抜けなヤツなんだぜ。
前にもこんなことあったろうが。
アイツが無茶してぶっ倒れたことがよ。
「大丈夫なんですか?」
もっくんもこれでアイツとよく遊んでるんだっけか。
「さぁな。とりあえず、この後のは大したことねぇ
雑魚ばっかりだしよ。もっくん一人でも余裕じゃねぇ
かなとも思うんだけどよ、少人数だけ借りてくかな。」
ユウヤはかなり動揺してんな。
「慶詩、ヒヨリンが帰って来ねぇって何でだよ!?」
バンバンとカウンター席を叩くユウヤに店の客が
うんざりしながらこっちを見ていた。
「ユウヤ、熱くなるなよ。
昨日からあのドチビ調子悪かったろうが。
そのツケが回ってぶっ倒れたんじゃねぇのか?」
この忙しいときにやってくれるぜ。

