Hurly-Burly3 【完】



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said:慶詩




朝から東の奴らとの揉め事収集してたその日の

夕方頃だった。

ユウヤと近くの牛丼屋で飯を食ってた。

今日は南の方に行く用事もあったから飯を

作ってる暇もなくてユウヤと牛丼屋に入った。

今日は割と別行動取ってるヤツが多い。

ナルは馨と美男と下を連れてこっちで起こった

収集で手を焼いてるらしい。

伊織と千治と京は百瀬とか下を連れて南に行ってる。

最近、割とこっちの揉め事が多くて手を焼いている。

何かが水面下で動いてるらしい情報を察知したのは

伊織でアイツは何かと裏方に居る。

体育祭が近々あるらしいことをあのチビが言ってた。

体育祭は俺たちに言えば戦場化する行事の一種で、

俺たちは出ない方が得策だ。

前にやり合って暴行事件になったことから副校長に

参加しないでくれと言われてるからな。

俺たちがやったことじゃないことすら大人には

俺たちがやったように思われる。

今回もそうやって大人に悪者扱いされたわけで

大したダメージはない。

それが普通だったわけで俺たちが悪者だと指を

差すヤツが当たり前だ。

その癖、あのチビは何も分かってねぇ。

馬鹿正直のアイツは俺たちを何だと思ってるか

悪者に肩を持つ委員長なんて普通居ねぇだろ。

妄想ばっかしといてちょこまか動いて、

委員長像丸つぶれだろ。

昨日もアイツよく食ってたな。

チビの癖によく食いやがって俺の倍は食ってた

気がするけど、アイツの胃袋は限界がないんだろう。

「慶詩、ケータイ鳴ってるぞ。」

ユウヤが牛丼を口に詰めるのを横目にケータイ

の着信に出ることにした。