Hurly-Burly3 【完】


兄ちゃんがご飯をモリモリ食べているのを

見ながら、何故二日酔いはしないのだろうと

思案を深めていた。

あれだけ昨日は酔っぱらっていたのに次の日には

ケロッとしているのだから不思議だ。

「ひーちゃん、調子悪い?」

兄ちゃんにもどうもバレていたらしい。

「少し風邪気味みたい。」

「今日は学校お休みするか?」

兄ちゃんはとんでもなく心配性だ。

「お薬飲んで様子見します。

無理ならば、早退して帰るようにする。」

人に迷惑掛けないように駄目ならば早めに

帰って来るようにしよう。

「本当に無茶しないでね。

もし辛くなったら兄ちゃんに電話して

くれてもいいからな。」

それで辛さが減るならばするが減らない気がして

電話はしないだろうなと思った。

サユと今日は歩きで登校することにした。

「日和、調子悪いなら休んだ方がいいんじゃない?」

どうもあたしは分かりやすいみたいだ。

「お薬飲んだので様子を見てます。

ゴホッ、コホ」

手に口を当てて咳をした。

後で保健室でマスクを貰いに行こうかなと

思いながらサユの心配そうな顔に気付いて、

にっこりと微笑んだ。

「あんまり無茶しちゃ駄目よ。

辛くなったらあたしに言いなさい。」

「はい、頼もしいですね。」

サユに熱は測ってないのとか症状はと

いろいろ聞かれた。

学校に行くと授業中は大体辛いことも

とくに感じなくボーっとしてしまうものの

大丈夫そうだったから放課後まできちんと

受けることにした。

体育の授業も休もうかと思ったが、選抜リレー

の練習もあるとのことで出ないとマズイと言われ

渋々出ることにした。