文化祭自体は楽しめそうだからいいんだけどね、
日曜日は田中に付き合ってあげる予定だ。
土曜日の午前中にサユとクルミちゃんと
彩乃ちゃんで仕事があるが後は自由行動となっている。
「その間が気になる。」
「当日までのお楽しみでいいじゃないか。」
「ウチのクラスは劇のはずだよね?」
か、馨君!!
「ほう。」
「京、タイトルなんだ?」
ユウヤ黙れ!
「・・・・さぁ?」
「ヒヨリン、何?」
「あたしに聞かないで!!」
あれは不可抗力だった。
1年は劇を中心とした出し物になるという
わけで文化祭委員の彩乃ちゃんに連れられて
くじを引きに行ったわけだ。
何故、あたしが引くんだと言うのクラス全員
の一致で委員長が引いて来れば何でもいいとか
そんな理由である。
「赤ずきんだろ、赤ずきんちゃん?」
い、伊織君何故それを!?
「しかも、ウチのクラス舞台のくじ外れて
映像化しちゃったとか言う話だよな~」
そうなのです!!
何故か映画風になってますが、その通りです。
劇のくじが外れだったのはこのあたしのくじ運。
演劇部も居るから劇が出来るクラスが決められて
しまっているというわけで映像化した赤ずきんちゃん
を教室で流すと言うわけでウチのクラスの出し物は
ほぼ準備完了だ。
9月中には撮影を終えて編集も10月に入る前に
全て完了したらしい。
「何でそれ知ってるの?」
「美男が言ってた。」
よっちゃんめ!!
何てお喋りな男なの。
今後はよっちゃんへの対応の仕方を考え
直そうと思います。

