Hurly-Burly3 【完】


文化祭自体は楽しめそうだからいいんだけどね、

日曜日は田中に付き合ってあげる予定だ。

土曜日の午前中にサユとクルミちゃんと

彩乃ちゃんで仕事があるが後は自由行動となっている。

「その間が気になる。」

「当日までのお楽しみでいいじゃないか。」

「ウチのクラスは劇のはずだよね?」

か、馨君!!

「ほう。」

「京、タイトルなんだ?」

ユウヤ黙れ!

「・・・・さぁ?」

「ヒヨリン、何?」

「あたしに聞かないで!!」

あれは不可抗力だった。

1年は劇を中心とした出し物になるという

わけで文化祭委員の彩乃ちゃんに連れられて

くじを引きに行ったわけだ。

何故、あたしが引くんだと言うのクラス全員

の一致で委員長が引いて来れば何でもいいとか

そんな理由である。

「赤ずきんだろ、赤ずきんちゃん?」

い、伊織君何故それを!?

「しかも、ウチのクラス舞台のくじ外れて

映像化しちゃったとか言う話だよな~」

そうなのです!!

何故か映画風になってますが、その通りです。

劇のくじが外れだったのはこのあたしのくじ運。

演劇部も居るから劇が出来るクラスが決められて

しまっているというわけで映像化した赤ずきんちゃん

を教室で流すと言うわけでウチのクラスの出し物は

ほぼ準備完了だ。

9月中には撮影を終えて編集も10月に入る前に

全て完了したらしい。

「何でそれ知ってるの?」

「美男が言ってた。」

よっちゃんめ!!

何てお喋りな男なの。

今後はよっちゃんへの対応の仕方を考え

直そうと思います。