Hurly-Burly3 【完】


家の家族は極端過ぎるんだと思う。

でも、お兄ちゃんはまだ普通なはず。

「お兄さん就職先決まったんだね。」

そういえば、言ってなかったような。

「うん、心配お掛けしましたが今のところ

真面目に仕事をしています。」

ぺこりと馨君に頭を下げた。

鉄板で焼かれたもんじゃをお皿に乗せて

口に運んでいく。

熱々で舌を火傷しそうになる。

「あちっ」

猫舌ではないのですがね。

「ヒヨリン、気を付けて。」

ナル君が水いると聞いてくる。

「うん、気を付けます。」

ふうふうと息を吹きかける。

冷ませることを必死にしていた。

「文化祭には出れるのですかね?」

そういや、体育祭には出ないらしいが

文化祭まで出れないとは気の毒過ぎる。

「どうだろうね、準備はどんな感じ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

準備ですか?

ええ、きちんとしてますよ。

いや、もう殆どやることはないです。

「中間もあるのでテストぐらい出た方が

良いかと思うのだが・・・」

「今の間は何だろうね?」

馨君、文化祭には来なくても結構だ。

体育祭と文化祭の中間に中間テストを

挟まれているためクラスのみんなは

ブーイングしていた。

「ウチのクラスは何やるんだっけか?」

ユウヤがお好み焼きを口に放り込みながら

聞いてきた。

「・・・さぁな。」

あたしはまだ納得していないのだ。

ウチのクラスはそれなりに協力的だったため準備が

進んでいて他のクラスが大変そうに体育祭と両立

させているのを横目に体育祭の練習に打ち込める。