Hurly-Burly3 【完】


意味の分からない靄がかかったようなそんな

胃もたれ胸焼けの症状は多分健康的改善が

必要だからなのかもしれない。

「そっか、日和ちゃん大変だね。」

馨君の笑みがどこか心の不安を取り除く

ように優しかった。

「あたしは大変なんかじゃないよ。」

あたしよりもみんなの方がずっと大変そう。

「ヒヨリンの勇姿は見に行くからな。」

ユウヤは出たかったんじゃないの?

「朝から出るけど起きれるの?」

最多出場なんですよ。

プログラム3から出ると思います。

「い、いつからだよ!?」

「モーニングコールという名の師匠の

美声を聞かせてやりましょうか?」

「師匠って誰だよ!?」

ユウヤとの掛け合いが上手く言ってる気がする。

「いつか紹介してあげても良いけど師匠は

気に入らないと手に踏ん張ってきます。」

この間、被害にあったという兄ちゃんの

職場の人からの証言だ。

「師匠何者だよ!!」

ユウヤにしてはいい。

あたしと一緒に居るとツッコミが上達するらしい。

「そういや、ケータイ鳴ってたぞ。」

あ、さっき伊織君に没収されたままだった。

「珍しいこともあるものだ。」

チラリと画面を見ると知らない番号からで

不気味になった。

これは間違い電話なのかしら?

それとも、王道な嫌がらせ電話なのかなと思案

しているとナル君がどうしたのと首を傾げた。

「ううん、近所のおばさんが回覧板を待って

いるのかもしれ」

ケータイにまたもや不気味な番号からの着信が

あって、唖然となり終わるのを待ってしまった。

「ヒヨリン?」

ハッとしてかけ直そうとしたらまた着信が

鳴り響いたので肩をビクリとさせた。