Hurly-Burly3 【完】


どうも、すごい美味しいらしい。

気になるので後でおじさんに出して貰おう。

「お前ら早いな。」

座敷の方に入って行ったのでそれをキョロキョロ

見渡しながら入った。

座敷って高い席だったりしないかな?

お金はちゃんと持っているから大丈夫だけど、

何だか入りづらいなと思ったのは一瞬のことだった。

ユウヤがズカズカ入って行くのを見て靴を揃えて、

突入を試みたらおじさんに脅かされた。

「ひっ」

座敷から落ちそうになっておじさんを逆に

脅かしてしまったらしい。

「落としてくれて良かったですよ。」

「そんなわけには行かないよ。

お嬢ちゃん、怪我してないか?」

おじさんは何とも心優しい人だった。

落ちそうだったあたしを受け止めてくれたのである。

感謝の一言だった。

座敷に入るとみんなからの白い目を一斉に浴びた。

人の心配というものをしてほしい。

普通なら大丈夫だったかの一言ぐらいあるだろうよ!!

あたしは完璧女の子として存在してないらしい。

「ヒヨリン、怪我してない?」

ナル君を覗く人たちにはぜひ思いやりを小学校の

道徳で学んできてほしい。

「大丈夫だよ、おじさんナイスキャッチだった。」

ナル君に手を引っ張られてナル君の隣に座らされた。

メニュー表をチラッと見てからおじさんに手を上げて

注文をした。

「 チーズとべビースター、野菜ミックス、

桜エビと切りいか、じゃがチーズべーコン

もちチーズコーン、ひき肉チーズ、明太子もちチーズ

海の幸ミックスと豚肉キムチお好み焼き、ねぎ焼ミックス

お好み焼きに黒烏龍茶でお願いしまーす。」

おじさんが目をぱちくりとさせる。

「良く食べるねお嬢ちゃん。」

ものすごいお腹空いてるんですよ。

練習後ということもあるし、ユウヤを乗せて

の走行で消費した分を補いたい。