どうも、すごい美味しいらしい。
気になるので後でおじさんに出して貰おう。
「お前ら早いな。」
座敷の方に入って行ったのでそれをキョロキョロ
見渡しながら入った。
座敷って高い席だったりしないかな?
お金はちゃんと持っているから大丈夫だけど、
何だか入りづらいなと思ったのは一瞬のことだった。
ユウヤがズカズカ入って行くのを見て靴を揃えて、
突入を試みたらおじさんに脅かされた。
「ひっ」
座敷から落ちそうになっておじさんを逆に
脅かしてしまったらしい。
「落としてくれて良かったですよ。」
「そんなわけには行かないよ。
お嬢ちゃん、怪我してないか?」
おじさんは何とも心優しい人だった。
落ちそうだったあたしを受け止めてくれたのである。
感謝の一言だった。
座敷に入るとみんなからの白い目を一斉に浴びた。
人の心配というものをしてほしい。
普通なら大丈夫だったかの一言ぐらいあるだろうよ!!
あたしは完璧女の子として存在してないらしい。
「ヒヨリン、怪我してない?」
ナル君を覗く人たちにはぜひ思いやりを小学校の
道徳で学んできてほしい。
「大丈夫だよ、おじさんナイスキャッチだった。」
ナル君に手を引っ張られてナル君の隣に座らされた。
メニュー表をチラッと見てからおじさんに手を上げて
注文をした。
「 チーズとべビースター、野菜ミックス、
桜エビと切りいか、じゃがチーズべーコン
もちチーズコーン、ひき肉チーズ、明太子もちチーズ
海の幸ミックスと豚肉キムチお好み焼き、ねぎ焼ミックス
お好み焼きに黒烏龍茶でお願いしまーす。」
おじさんが目をぱちくりとさせる。
「良く食べるねお嬢ちゃん。」
ものすごいお腹空いてるんですよ。
練習後ということもあるし、ユウヤを乗せて
の走行で消費した分を補いたい。

