でも、なおさらユウヤは男子からも女子からも
人気が高そうなタイプだと思うんだよね。
「女の子の扱い方を伊織君に学ぶべきなのでは?」
「伊織に聞いたら98%下ネタ走るぞ。」
「それもそうだ。」
ユウヤの心をダーク化されそうだ。
「それじゃあ、分からないことは教えて
あげなくもないですよ。」
「ヒヨリンにか?」
何そのお前は女に見えねぇじゃん的な視線。
「一番はユウヤが好きになった女の子を
どれほど想ってあげられるかではないかな。
ユウヤに想われたらきっと幸せだと思う。
ユウヤは心配しなくても良い男だと思うから
自信を持って戦えばいいよ!!」
「ヒヨリン、俺まだ好きなヤツいねぇよ。」
「いつか出来たらの話ですよ!!
あたしが大手を振って応援してあげます。」
「ヒヨリンに応援されるのか・・・・
それはそれで何か嫌な気もする」
最後らへんがちっとも聞こえなかったのは
風がぶわっと吹いたからだ。
「何か言いました?」
「何でもねぇよ。」
ユウヤは指を指しながら向こうは駄菓子屋
があってなと道案内再びを再開した。
坂を下るとジェットコースター並みの
迫力満点ドライブだった。
ユウヤはお気に召したのかぎゃははと言いながら
楽しそうに笑ってくれた。
さっきは落ち込んでいたけどケロッと変わる
男で何よりだと思った。
「これで後悔しない時間だったでしょう?」
お店の前に着くとユウヤと楽しさを分かち
あえたので良かったと思う。
次は立候補してくれてもいいよと言ったら
そうだなと言いながら背中をバシバシ叩かれた。
「あのうねり具合が半端なかっただろ。」
「ヒヨリンの運転は意外と楽しかったな。」
と大好評だったから喜んでもらえて光栄だった。

