Hurly-Burly3 【完】


「お前今年中にハゲるわ。」

バシバシ慶詩に頭を叩かれた。

「な、何故だ!?あたしの意見が通らないのは

何かの陰謀が・・・・」

京様、すいませんでした。

絶対零度の冷たい視線には完敗です。

「ユウヤ、お前がチビの面倒見ろよ。」

「ヒヨリンの暴走止められるの慶詩でしょ!!」

「はぁん?お前、俺がこんなチビの面倒見て

られっか!!」

あ~、これが押し付け合いですか!?

しかも、あたしの押し付けあい。

これは何かドラマティックな掛け合いなのかも

しれないわ。

「はい、そこもう少し迫力をお願いします。

画面に緊張感のある演技を期待してます。」

ケータイのムービーを構えて2人の演技を

収めようとしたら伊織君にケータイを引っ手繰られた。

「伊織君の今の高速な動きは何ですか!?」

目をパチパチ瞬く。

目の止まらぬ速さと言うのは今のだと思う。

「ひよこ、いい加減にしないと千治が拗ねる。」

京様を振り向くとお腹を抱えたままちぃー君

まだ行かないのと行った具合にこっちを見てた。

「ちぃー君が拗ねたら大変だ!!

そこの2人早く決めてよ。」

「今、じゃんけんしてからの睨めっこ戦で

決めてやってんだろうが。」

そんなに嫌ですか!?

「本人を目の前に失礼だとは思わんのか!!」

仮にも女の子のあたしと共にお店に行けると

思って嬉しがってもらいたいわ。

そんな想像したら鳥肌が立った。

「否定はしませんよ。そんなに嫌がられると

Heart Breakで落ち込んでそこらへんにきのこ

の栽培し始めるからもういいよ・・・」

ズーンと落ち込んでみる。

いじけたりもします。

※ポーカーフェイスで言うから恐ろしく思われる。