「お前今年中にハゲるわ。」
バシバシ慶詩に頭を叩かれた。
「な、何故だ!?あたしの意見が通らないのは
何かの陰謀が・・・・」
京様、すいませんでした。
絶対零度の冷たい視線には完敗です。
「ユウヤ、お前がチビの面倒見ろよ。」
「ヒヨリンの暴走止められるの慶詩でしょ!!」
「はぁん?お前、俺がこんなチビの面倒見て
られっか!!」
あ~、これが押し付け合いですか!?
しかも、あたしの押し付けあい。
これは何かドラマティックな掛け合いなのかも
しれないわ。
「はい、そこもう少し迫力をお願いします。
画面に緊張感のある演技を期待してます。」
ケータイのムービーを構えて2人の演技を
収めようとしたら伊織君にケータイを引っ手繰られた。
「伊織君の今の高速な動きは何ですか!?」
目をパチパチ瞬く。
目の止まらぬ速さと言うのは今のだと思う。
「ひよこ、いい加減にしないと千治が拗ねる。」
京様を振り向くとお腹を抱えたままちぃー君
まだ行かないのと行った具合にこっちを見てた。
「ちぃー君が拗ねたら大変だ!!
そこの2人早く決めてよ。」
「今、じゃんけんしてからの睨めっこ戦で
決めてやってんだろうが。」
そんなに嫌ですか!?
「本人を目の前に失礼だとは思わんのか!!」
仮にも女の子のあたしと共にお店に行けると
思って嬉しがってもらいたいわ。
そんな想像したら鳥肌が立った。
「否定はしませんよ。そんなに嫌がられると
Heart Breakで落ち込んでそこらへんにきのこ
の栽培し始めるからもういいよ・・・」
ズーンと落ち込んでみる。
いじけたりもします。
※ポーカーフェイスで言うから恐ろしく思われる。

