「ナル君、お持ち帰りします。」
「えっ!?」
ナル君、顔を真っ赤にさせる。
何て可愛いの!?
これは犯罪級の可愛さだわ。
「おいおい、ナルちゃん持ち帰んな。」
伊織君がナル君を避難させる。
「マイエンジェル!!」
マイエンジェルを没収されたわ。
「ヒヨリン壊れてる!!」
ナル君、酷いわ。
あたしは壊れていないと思うのだが。
「ぷっちゅんっ」
「相変わらず風船割れたみたいなくしゃみ。」
京様、解説ありがとうございます。
「へっぷっちゅん」
誰かがあたしの噂をしているに違いない。
「日和ちゃん、寒い?」
馨君は何とも紳士なのだろうか?
「大丈夫だよ。」
練習終わってからちゃんと着替えてきた。
風邪は引かないはずです。
「お前、風邪か?」
ちぃー君、何を仰る。
あたしが風邪をひくだと!?
「自覚症状がありません。」
「ヒヨリン、大丈夫か?」
ユウヤ、心配は要りませぬ。
きっとあれだわ、ジョセフィーヌが
あたしの布団をはぎ取るからね。
ダーリンの寒がりめ!!
抱き枕にしてやる。
「風邪なんてひいてらんないよ。
期待大にされてる時ほど失態出来ないし、
肉を食べればいいと母さんが言ってた。」
風邪の時こそ肉だという家の母さん。
「お前の母さん謎過ぎるだろ~」
伊織君、ありえないぐらい素敵なボディー
してまっせ。
「伊織君は家の母さんにハートを鷲づかみ
されると思うよ。」
母さんの美貌は地球上の男を虜にするとか
父さんが顔を真っ青にさせて言ってた。

