人外への影響は計り知れないわ。

耐久テストを何度もトライして向こうも

それなりに強いビームを持ち込んで来るに違いない。

そうなった時に何を犠牲にするかを考えなくちゃだわ。

「日和ちゃん、もう好きにしたらいいよ。」

馨君の冷たい瞳にハッと時空を超えた。

「どうしよう!!ドラ○もんがみぃちゃんと結婚

してたらあたし号泣するんですが!?」

「お前の妄想はどの域を達したいんだ!?」

「神の域だと言いたいのかい?」

慶詩に叩かれるのはもう慣れて来たけど、

ハゲたらどうしてくれるつもりなんだろうか?

「ヘッドスパ行くからな!!」

「さっさと行って来い。」

しっしと左手で払う慶詩にイラっとした。

「行ったことない・・・・・」

ヘッドスパは何のスパゲッティ―ですか?

「お前そのまま脳外科行って、脳みそごと

移植してもらえ!!」

「こ、言葉の暴力だ!!」

酷いわ、脳みそを移植するとか恐ろしいわ。

「お前、しばらく会ってねぇ内にだいぶ

パワーアップしてんじゃねぇかよ。」

「そりゃどうも。」

「褒めてねぇ!!」

「いい加減突っかかるな!!

ハゲにしてくれる。」

慶詩のハゲって言ってやろうではないか。

全くこの男は会えば憎まれ口しか言わないんだから。

「ヒヨリンなんか疲れてる?」

ナル君は相変わらずプリティーフェイスで

キラキラした笑みを浮かべて抱きついてくる。

「全然元気100倍のハツラツですよ!」

にっこり笑うとヒヨリン無理しちゃ駄目だよ

と言いながらナル君が頭を撫でてくれた。

な、何この子は!?

一体、あたしを多量出血死させたいのか!!

可愛い過ぎてお持ち帰りしてもいいだろうか?

保冷材は要らないです。

自宅まではちゃりんこかっ飛ばします。