よっちゃんは信じてくれとあたしに懇願する。

情けないことこの上ないのです。

「白状してしまうのです。」

「やってねぇから!!」

よっちゃんに肩をガシっと掴まれユサユサ

揺すられる。

「往生際が悪いのです!!」

あたしと戦闘するというのですか!?

受けて立ってやるわ。

「ヒヨリン、俺を信じろ!!」

「ちっとも説得力がないわ。」

もっくんなら信じるわとすぐさま言える。

「つうか、ヒヨリン久々見た!!」

「最近、ここ来ないから寂しかったぜ。」

「ヒヨリン、ゲームしようぜ。」

不良メンバーズの一斉攻撃にアタフタする。

「順番にお並びして下さらないと困ります。」

「美男、あっち行ってろよ。」

「くせぇんだよ。」

不良メンバーズに弄られる哀れなよっちゃん。

「ひ、ヒヨリン!!」

そんな捨てられた子犬のような目で見られても。

「コラ、よっちゃんを苛めるのは大概にするのです。

あたしはそういう子に育てた覚えはありませんよ。」

「「「育てられた覚えがねぇよ!!」」」

なっ、言ってくれたわね。

「誰のおかげで大きくなったと思ってるのよ。

小さなお前たちをこのあたしが奮闘してだな」

「小さいのはヒヨリンだろ。」

お、お主会員ナンバー何番だ!?

「仲良しこよしするのです。」

「ひーちゃん、呼ばれてるよ。」

癒し系もっくんの登場で不良メンバーズとの

ちょっとしたやり取りに終止符を打つ。

「美男、百瀬がオナラしてたぞ。」

そして、結局オナラの犯人は最初によっちゃん

を犯人に仕立てたももっちだったらしい。

よっちゃん、ももっちにお前なと言いながらも

仲直りしてトントン相撲している。

今時、折り紙で相撲折って両手で板を叩いて

遊ぶ高校男子が居ることに明らかな動揺をした。