もっと勉強が必要になってくるわけね。
「嫌うわけないよ。何言ってるの?」
馨君の瞳に見つめられると心臓が騒ぎ出す。
「あたしてっきりみんなに避けられているのか
この間のことが自分勝手だったと思ったらどうも
モヤモヤして引っ掛かって・・・」
眠れない夜を過ごしました。
「避けてたわけじゃないんだけどね、最近
ちょっと忙しくてあんまり学校来れてないけど
日和ちゃんのせいじゃないから安心して。」
馨君はにっこりと微笑むとポンポンと頭を
撫でてくれた。
「じゃあ、もし嫌だって思ったら言ってね。
あたし分からないからもし嫌な思いさせる
ようなことしたらちゃんと直すから!!」
「大丈夫だよ。日和ちゃんのこと結構
好きだから嫌いにならないよ。」
うっ、きゅんとしてしまった。
そんな嬉しき言葉を頂戴出来るとは
やっぱり行動あるのみだったわ。
そっと離されると馨君は困ったように笑った。
「馨君何かお悩み事ですか?」
「日和ちゃんに見つかるとは思わなかったな。」
また空を見つめながら喋る馨君の横顔を
ちらりと見た。
綺麗な顔に落とすお困りな表情はきっと
馨君が何かに悩んでいるんだと分かった。
「お力になれることがあったら何でもしますよ。」
馨君の一大事だったらなおさらあたしの出番
ではないかね!!
「日和ちゃんは知ってるかな?」
「はい?」
馨君があたしの方を見て微笑むと、
また空に視線を移した。
「俺は根っからの雨男なんだよね。」
そんな馨君を2度見するあたしはこれでも
驚いている。
※ポーカーフェイスでも内心驚いている。
馨君が雨男だって!?
それは知らなかったわ!!

