「反省してるの?」
サユ、もう二度としないわ。
「ひよっち、増々大好きなんだけど。
今の面白すぎて笑える。」
クルミちゃんにぎゅうぎゅう抱きつかれる。
「日和ちゃん、ホントに変わってるよね。
でも、良かった。いつも真面目そうだから
そういう一面あると返ってホッとした。」
あ、彩乃ちゃん!!
「何か、打ち解けたって感じだよね。」
女子の皆さん最高にいいやつらだ!!
あたしは非常に感動をしている。
「さゆっちもひよっちも大好き。」
クルミちゃんに抱きつかれるあたしとサユ。
「彩乃、クルミを止めて!!」
サユ相変わらずツンデレ発揮中だ。
「さゆっち、ツンモードだ。」
「えっ、クルミやめなよ。」
「あやっちも仲間に入れてあげよう。」
女子の戯れは時に凄まじいと思い知った。
クルミちゃんのフレンドリーは恐るべき。
酒井さんはふふっと微笑ましくその光景を見ていた。
本来ならば、隠し通さねばならなかった妄想癖
を知られたと言うのに2人はちっとも気にして
なくてむしろそっちの方がいいと言われ嬉しくなった。
クルミちゃんと彩乃ちゃんはとても良い子だから
お友達になれて本当に良かったなと思っている。
酒井さんともナイスチームワークで今回のムカデ
競争は貰ったも同然である。
「さて、練習再開しよう。」
さすが、彩乃ちゃん。
クルミちゃんのストップ役だ。
「え~、もう少し遊ぼうよ。」
「駄目よ、クルミちゃん!!油断は命取りよ。」
ひよっち、熱血なんだけどというクルミちゃんに
ほら準備しなさいと彩乃ちゃん。
あの2人はあたしとサユぐらいの仲良しさんである。
「打ち上げやろうねっ、絶対楽しそうだから。」
クルミちゃんはとにかくユウヤ並みのお祭り女子
だと思うから気が合いそうな気もする。

