いざ、女子力を学ばないといけないわ。

こんな時こそ、女子力をお勉強です。

「ひよっち、可愛いのに中身が変わってるよね~」

なぬっ!?

可愛いだと!?

このあたしが可愛いだとクルミちゃん!!

君はよく分かってらっしゃる。

「うん、確かに立花さん美少女なのに話すと

面白いよね。」

お、面白いのか!?

あたしはただ単にパニック状態を脱出したいだけだ。

そして、美少女だなんてお言葉あたしには勿体ないわ。

「ほ、褒めても何も買ってやらんぞ。」

※満更でもない

「ほら、また言ってる~。

最初見た時はフランス人形かと思うぐらいの可愛さ

にビックリしたのに。」

「言い過ぎではないか?」

あたしは人形!?

そんな美しいものに例えてしまっていいのか!?

フランス人形を愛でる会に抗議されるのではないか?

お前なんてちんちくりんがフランス人形だって!?

そんなわけあるかケッ!!ってなるんじゃないの。

恐ろしいわ。

フランス人形を愛でる会には気を付けないと。

スパーンとサユの叩きはもうプロである。

現実に戻ってきたと聞いてくるサユに、

うん舞い戻ってきましたマイフレンドと返す。

「遅れてごめん・・・・・」

彩乃ちゃん、困惑した瞳をあたしに向けてくる。

「日和、あんた完全に妄想旅立ってたわよ。」

し、シマッタ!!

クラスメイトの前で何たる失態を。

こんな委員長居るかよと嫌われてしまうわ。

お前なんて委員長クビだって言われちゃうわ。

※今まで奇跡的にクルミや彩乃の前では妄想してませんでした。

「・・・灰になって消えたい。」

今のはなかったことにして頂けないかしら?

最近、妄想に拍車が掛かっているわ。

少しトレーニングして鍛え直さないと

このままだと妄想女とクラス中に知れ渡られるわ。