Hurly-Burly3 【完】


お前なんかもういいやってそう思われて

しまってもいいようなことをしてしまった

のかもしれないと思うとモヤモヤする。

いっそのことはっきり言ってくれればいいのに。

迷惑だからって言ってくれれば嫌でも気付くよ。

「あたし、友達少なかったから」

大和さんも知っているでしょう?

変わってる子だって言われて友達は出来なかった。

欲しいとも思ってなかった。

「日和様がそう思っているだけではありませんか?

貴女が人を不快にさせるようなことをするとは

思いませんが。」

それでも、現に不快な思いをした人が居る。

「ううん、きっとあたしに幻滅して嫌われたかもしれない。」

なおのこと、ネガティブモードにスイッチが入る。

「聞いて見てはいかがですか?

貴女にしては貴女らしくないと思いますよ。

常に行動派の貴女が考えに負けてしまうようでは

そのお友達と仲直りすることは出来ませんし、今の

現状が続くだけだと思いますから。」

確かに、あたしらしくない。

こんなことでしょぼくれてやれることを

やってからならいくらだって言い張れるけど、

解決方法すら考えてないあたしはちゃんと

やれることをしたのか?

大和さんが言ってる通りだ。

このまま現状がキープされることが続けば、

折角少しずつ近づいてる距離が一気に突き放される。

そしたら、結局エベレスト越えどころの話じゃない。

マウント富士にすら敗北を認めたも同然よ。

「貴女ならきっと大丈夫ですよ。」

大和さんがベタ甘だからあたし調子に乗るんだよ!!

「が、頑張って見ます!!」

「その意気です。」

世界のトップ座マウントエベレストに挑戦する前から

日本の頂点に輝くマウント富士に敗北したらあたしが

廃るってもんよ。

ドンと突っかかってやるわ。

この期に及んで逃げなど無駄な抵抗はしない。

突き進むことだけがあたしの得意技。