Hurly-Burly3 【完】


ベットに身体を預けて眠ると眠れないと言って

いたのが嘘のように眠りにつけた。

さすが、ふかふかベットだ。

お主はあたしに安眠を提供して下さるようで、

ベットの癖に図体デカいんだよと思ってごめんよ。

いじけていたなら今お主を抱きとめてやろう!!

「もげっ」

ダーリンがナイスキックです。

いつもあたしが寝相悪いと思う。

大きなベットな癖に朝目が覚めると下に落ちている

ダーリンを見ると悲惨な夜だったと思うこともしばしば。

今日は、お主が暴れん坊将軍クラスの寝相です!!

折角、眠れたのにダーリンのせいで起きちゃったじゃない。

本当に珍しいんだからね!!

あたしが夜中に起きるとか100%ありえないことなのよ。

一度寝ると朝までは起きないようになってるんだから。

ふと時計を見るとまだ2時。

丑三つ時だわ。

不吉な予感しかしなくなったわ。

よし、羊を数えて眠らねば。

そうよ、早く寝ないと背が伸びないわ。

それは困るもの全力で寝るに力を注ぐ!!

羊さんたち、あたしに眠りを捧げてくれ。

寝不足は良くないのよ。

横で眠るダーリンが羨ましすぎる。

お前、人のベットでそんな悠々と寝やがって!!

ここはお主のベットではなくあたしのベットだ。

大体、ダーリン最近自分の陣地広いんじゃないの?

ご主人のあたしを差し置いてなんてことなの!?

犬犬協会へ申請してやるわよ!!

『被告ジョセフィーヌ、お前は主のことを

考えずに眠った処罰と制す。』

そうだ、裁判官に訴えるぞ。

※日和は究極に眠れないを実感しています。

こうなったら眠るまで目を開けない。

したら、絶対にあたし寝れるだろ!!

結局、それから30分の格闘の末ようやく

眠れたのです。

眠れない夜と言うのはこんなにも恐ろしい

ものだということを知ったのはその翌日のこと。