大量のクッキーが減って落ち着いた。

今日も兄ちゃんは真君のところへ行くらしい。

兄ちゃんは真君と離れていた7年間のことを

まだ語りつくしていないとか言ってる。

師匠は相変わらず兄ちゃんの肩が定位置で

家へ訪問してくる。

売りモノじゃないのと思ってるがそこは敢えて

何も言わずに知らんフリだ。

たまにその光景に和んでしまっているあたしが居る。

それにしてもまだ9月だというのにこんなに

いろんなことがあると整理がつかない。

頭の中が重量オーバーでオーバーヒート寸前だ。

今までの対人関係の無さが問題を引き起こして

いることは明白である。

こんなことでいいのかすら分からない。

よっちゃんたちは普通なんだけどな。

入れ替わりが激しいことには触れないで居る。

何かを考えるとここに辿り着くから駄目なのよ。

そう思って本を読みふけって見た。

『世界の奇奇怪怪百科』

秋は読書とも言うから丁度いいわ。

秋を謳歌しようじゃない。

本を読んでるとジョセフィーヌがツンツン

足を突っついてくる。

『ハニー、今日はお散歩まだだよ?

藍ちゃんと会う日だよね。』

そういえば、毎週土曜日は彼女との

時間が待っている。

「そうね、ダーリン。」

リードを付けていつものお散歩コースに出向いた。

9月に入ったと言うのにまだ暑さは和らぐことを

知らない。

「ダーリン、喉が渇きました。」

『自販機があそこにあるよ!』

ダーリンとのこの時間が幸せだったりします。

自販機でオレンジジュースを購入して、いつもの

土手に行くと藍ちゃんは本を読みながら音楽を

聞いているようで白いイヤホンが見えた。

今、呼んでも気付かなそうだからビックリ

サプライズしよう!