マコ君と田中の文化祭が終わって一週間経った。

結局、あの後みんながどうなったのかは知らない。

次の日学校に行ってもとくに何も聞かれなかった。

一体、どう思ったのかは謎なままでしかもあの時

ちぃー君不機嫌だったし。

その日はたい焼きを大量に購入してせめてもの

と思ったのだけど、あんまり学校来てなかった。

その週はそれこそあまりお会いすることがなかった

ような気もする。

ただ、放課後にはいつもよっちゃんかもっくんか

ももっちか不良メンバーズの誰かが部屋に居て

遊んでくれるもののどうもまた最近忙しいようだ。

ちぃー君はよく授業中寝てる。

爆睡ちぃー君は窓を見たまま寝てるから後頭部

しか見えない。

まだ不機嫌なのかなと思いつつもしばらく口を

聞いてないため話しかけるにもどうして良いのか

分からないというわけに至る。

今までの経験不足がここに来て困る要因と

なったわけだ。

サユと喧嘩をしたことはそれこそないに等しい。

いつも大体あたしが折れる。

半歩下がった姿勢でやり抜いてきた。

でも、今回のはまた別だ。

7人という巨大な敵が立ち塞がる。

喧嘩したわけでもないと思う。

ただ、口を聞いてないだけだ。

会話のタイミングが全く見つからないだけなのである。

それこそどうするべきなのか分からない。

放課後行っても居ないんだからどうしようもない。

これは逃げではないのかと思いつつもチャンスを

掴めぬまま週末がやってきたのだ。

ホントにあたしは考えると無心になるらしい。

ありえないぐらいクッキーを作り過ぎた。

こんなにたくさん作ってしまったら後で

配るのは相当な苦労だろうなと思い立ち尽くしている。

永瀬家におすそ分けしてもまだまだあるだろう。

近所に配っても半分も減らない。

そこで兄ちゃんにバイト先へ配るように言った。